獨協の総合型は「語学資格が入場券」|自己推薦+Q入試・計200名——高スコアなら併願可になる設計【2027年度】

獨協大学の総合型選抜は、自己推薦入試(全4学部11学科・計190名)とQ(課題探究)入試(ドイツ語・フランス語学科)の二本立てです。最大の個性は、学科×グループごとに英検CSE・独仏西中韓の検定基準が「別表」で明示され、語学資格がそのまま入場券になること。原則は第一志望・入学確約の専願ですが、英語B(CSE2200)など高いスコアの5グループは〈他大学との併願可〉——スコアが併願権を買う構造です。2026年度は自己推薦計で志願484→合格244(1.7倍)でした。

エクシオの視点

スコアが併願権を買う。同じ学科でもグループで「専願か併願か」が変わる

獨協の自己推薦は「獨協を第一志望とし、合格したら入学する者。但し〈他大学との併願可〉のグループを除く」という条文が起点です。併願可なのは英語B・交流文化B・言語文化B・ドイツ語C・フランス語Cの5グループ。たとえば英語学科は、英検CSE2150(A)なら専願、CSE2200(B)なら併願可——スコア50点の差が出願の自由度を変えます。持ちスコアを上げてから出す価値が明確にある、珍しい設計です。

倍率の偏りも知っておくべきポイントです。2026年度、語学系のAグループは志願が少なく1倍台(フランス語A 1→1、ドイツ語A 10→7)だった一方、経営A 29→6(4.5倍)・国際環境経済A 17→3(5.0倍)と経済系だけ高倍率。そして経済のBグループ(簿記2級・数検2級・ITパスポート等で出願)は志願計7名とほぼ無風でした。簿記や数検を持つ人にとっては、知られていない近道が残っています。

併願ルール

  • ✕ 原則は専願(第一志望・入学確約) — 自己推薦・Q入試とも「入学第一志望校とし、合格した場合には入学する者」が出願資格の基本です。1学科のみ出願できます。
  • ◯ 5グループは〈他大学との併願可〉 — 英語B・交流文化B・言語文化B・ドイツ語C・フランス語Cは要項に併願可と明記。いずれもAグループより高いスコア(または既習)が要件です。
  • ◯ Q入試→自己推薦の2段構えが可能 — Q入試(10月決着)は同一学科の自己推薦(11月試験)と併願できます。ドイツ語・フランス語志望は受験機会を2回にできます。

「獨協大学を入学第一志望校とし、入学試験に合格した場合には、入学する者(但し、〈他大学との併願可〉のグループを除く)」(2027年度 受験の手引き・自己推薦入試 出願資格)

入口は3タイプ。語学・資格・探究のどれで入るか

  • タイプ 1:語学資格型(自己推薦の本流) — 外国語4学科+言語文化=英検CSE・独仏西中韓検定の別表基準で出願。当日は小論文+当該言語の面接。高スコアのB/Cグループなら併願可。
  • タイプ 2:資格・評定型 — 経済B=簿記2級・数検2級・ITパスポート等(2026年度志願7名の穴場)。法=評定3.9または低め語学基準の選択制で、当日は英語+小論文+面接の3本。
  • タイプ 3:探究型(Q入試) — 独仏語学科のみ。3,000字の事前課題+10分プレゼンで、語学資格・評定とも不問。10月決着で、外れても自己推薦で再挑戦できる。

Q入試が10月決着、自己推薦が12月決着の二本立て

種別時期内容・対象逆算の目安
出願2026年9月24日〜10月2日Q(課題探究)入試の出願(事前課題3,000字を提出)課題は夏の探究テーマを転用可。文献リスト必須
出願10月1日〜14日自己推薦入試の出願(web登録+郵送)語学資格の証明書は2024年4月以降取得分。グループ選択=併願可否の選択
試験10月24日Q入試 二次選考(10分プレゼンテーション)。発表10月30日事前課題の内容を10分で語り切る構成練習を
試験11月22日自己推薦入試 試験(小論文または英語60分+面接。法学部は英語+小論文+面接)外国語系は当該言語での面接応答あり
発表12月3日自己推薦入試 合格発表(入学手続は12月14日まで)不合格でも一般選抜(1月出願)へ切替できる日程

学部別の方式ガイド

外国語学部(ドイツ語・英語・フランス語・交流文化)「自己推薦入試」

注意:2026年度実績:英語A 22→15・B 49→25/ドイツ語A 10→7・B 19→10・C 7→4/フランス語A 1→1・B 11→7・C 3→2/交流文化A 19→13・B 19→15(いずれも志願→合格)

注意:高認(旧大検)は英語学科・交流文化学科では出願資格にならない

  • 評定基準:3.5(英語学科(A/B)と交流文化Bのみ。ドイツ語・フランス語・交流文化Aは評定基準なし)
  • 英語資格:学科・グループ別の別表基準:英語A=英検CSE2150/B=CSE2200・IELTS4.5等。交流文化A=CSE2150/B=CSE2250。ドイツ語・フランス語は独検3級・仏検3級等の当該言語検定でも可(B/CグループはCSE1980等)(資格は2024年4月1日以降取得分(コンテスト系は3年以内)。TOEFLはMyBestスコア可・ITP不可)
  • 募集人員:計90名(ドイツ語10・英語50・フランス語10・交流文化20)
  • 出願:出願2026年10月1日〜14日・試験11月22日・合格発表12月3日・入学手続12月3日〜14日
  • 選考:第1次=書類審査(調査書・志望理由書・語学資格の証明書類)/第2次=小論文100点/60分+面接60点(ドイツ語A/C=独語面接、英語=英語面接、フランス語A/C=仏語面接をそれぞれ日本語と併用。11月22日)
  • 評価の核:語学資格が出願の入口で、学科×グループ(A/B/C)ごとに英検CSE・独仏検定等の基準が別表で明示される。英語学科(募集50名・両グループ評定3.5必須)はB(CSE2200)だと併願可、A(CSE2150)だと専願という「高いスコアが併願権を買う」構造。ドイツ語・フランス語のCグループ(既習者)も併願可。2026年度実績は英語A 22→15・B 49→25、ドイツ語計36→21など。

エクシオの視点:英検CSE2200(準1級級)を持っているなら、併願可の英語Bグループが第一候補。逆にCSE2150止まりならAグループ=専願になる、というスコア50点差の分岐を知っているかで出願戦略が変わります。

国際教養学部 言語文化学科「自己推薦入試」

注意:2026年度実績:A 87→46(1.8倍)・B 58→18(2.3倍)=獨協の自己推薦で最大の志願規模

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
  • 英語資格:A=英検CSE2050級(または西検4級・中検4級・ハングル検定4級等)/B=英検CSE2200級(または中検2級・ハングル検定3級等)(英語以外の言語(スペイン語・中国語・韓国語)の検定でも出願できる)
  • 募集人員:30名
  • 出願:出願2026年10月1日〜14日・試験11月22日・合格発表12月3日・入学手続12月3日〜14日
  • 選考:第1次=書類審査(調査書・志望理由書・語学資格の証明書類)/第2次=小論文100点/60分+日本語による面接60点(11月22日)
  • 評価の核:英語だけでなく西検・中検・HSK・TOPIK・ハングル検定でも出願できる多言語型(A=英検CSE2050または西検4級・中検4級等/B=CSE2200または中検2級等)。2026年度は志願A 87・B 58と獨協の自己推薦で最大の志願規模。Bグループは〈他大学との併願可〉。

エクシオの視点:中国語や韓国語の検定で出願できる数少ない総合型。第二外国語を趣味で続けてきた人の持ち札がそのまま出願資格になります。志願が集まる分、小論文の完成度で差をつけたいところ。

経済学部(経済・経営・国際環境経済)「自己推薦入試」

注意:2026年度実績:経済A 12→5(2.4倍)・経営A 29→6(4.5倍)・国際環境経済A 17→3(5.0倍)。Bグループ(簿記・数検等)は志願計7名とほぼ使われていない

注意:Bグループの資格は取得日が出願締切から2年以内(科学系コンテストは3年以内)

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
  • 英語資格:A=英検CSE1980(経済・経営)/CSE2000(国際環境経済)級、または独検3級・仏検3級。B=語学不要(簿記・情報・数検・科学系資格)(いずれのグループでも当日に英語試験(英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲの範囲)がある)
  • 募集人員:計40名(経済15・経営15・国際環境経済10)
  • 出願:出願2026年10月1日〜14日・試験11月22日・合格発表12月3日・入学手続12月3日〜14日
  • 選考:第1次=書類審査(調査書・志望理由書・資格の証明書類)/第2次=英語試験100点/60分(出題範囲は英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ)+日本語による面接60点(11月22日)
  • 評価の核:Aグループ=語学資格型(英検CSE1980〜2000級。独検3級・仏検3級でも可)、Bグループ=簿記2級・ITパスポート・基本情報・全商3種・数検2級・科学オリンピック系の資格型という二本立て。当日は共通の英語試験があるため「資格を出せば終わり」ではない。2026年度はA経営29→6(4.5倍)・国際環境経済A 17→3(5.0倍)と、獨協の中で際立って倍率が高い。

エクシオの視点:簿記2級や数検2級で出せるBグループは2026年度の志願が計7名。要件を満たせるなら、経営A(4.5倍)に混ざるよりはるかに有利な入口です。ただし当日の英語試験は共通なので英語力の底上げは必須。

法学部(法律・国際関係法・総合政策)「自己推薦入試」

注意:2026年度実績:法律90→47(1.7倍)・国際関係法19→13(1.4倍)・総合政策5→3(1.0倍)

  • 評定基準:3.9(評定3.9以上または別表Aの語学資格のどちらかを満たせばよい(両方は不要))
  • 英語資格:別表A基準=英検CSE1728/IELTS3.0/TEAP186等(または独検3級・仏検3級)。評定3.9以上なら資格不要(当日の英語試験(60分)は全員が受験する)
  • 募集人員:計40名(法律20・国際関係法10・総合政策10)
  • 出願:出願2026年10月1日〜14日・試験11月22日・合格発表12月3日・入学手続12月3日〜14日
  • 選考:第1次=書類審査(調査書・志望理由書・資格または評定の証明)/第2次=英語100点/60分+小論文100点/60分+日本語による面接60点の3本(11月22日・獨協で最も試験量が多い)
  • 評価の核:出願は「評定3.9以上」または「別表Aの語学資格(英検CSE1728・IELTS3.0・独検3級・仏検3級等の低め基準)」のどちらかでよい選択制。当日は英語+小論文+面接のフル構成で、法律学科は募集20名に志願90(2026年度)と獨協最大の激戦区のひとつ。

エクシオの視点:「評定3.9か、英検CSE1728か」の選択制は間口が広く、志願90の法律学科でも合格47と通り筋は太い。英語・小論文・面接の3本を1日でこなす体力配分が実は鍵です。

外国語学部(ドイツ語・フランス語)「Q(課題探究)入試」

注意:2026年度実績:ドイツ語19→12・フランス語23→15(計42→27・1.6倍)

注意:自己推薦入試(11月22日試験)より約1ヶ月早く決着する

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
  • 英語資格:数値基準なし(語学資格の出願要件はなし(既習者グループも証明書提出不要))
  • 募集人員:計10名+若干名(ドイツ語5・フランス語A若干名・B5)
  • 出願:出願2026年9月24日〜10月2日・一次発表10月13日・二次10月24日・合格発表10月30日・手続10月30日〜11月9日
  • 選考:第1次=一次=書類選考(3,000字程度の事前課題:ドイツ語圏/フランス語圏について日本と比較・自身の経験をふまえ論じる。図表・資料添付可・文献リスト必須)/第2次=二次=10分間のプレゼンテーション(10月24日)
  • 評価の核:筆記試験では測れない学習意欲・探究心・論理的思考力を、3,000字の自由研究と10分プレゼンで評価する探究型。フランス語学科は既習者(仏検4級程度・証明書不要)と未習者でグループが分かれる。2026年度実績は計42→27(1.6倍)。

エクシオの視点:Q入試で挑戦→不合格でも同一学科の自己推薦で再挑戦、という2段構えが公式に認められているのが最大の使いどころ。事前課題3,000字は夏の探究テーマをそのまま転用できます。

2026年度の試験結果

学部・方式志願第1次合格最終合格
国際教養・言語文化(A+B)14564
法学部(3学科計)11463
外国語・英語(A+B)7140
経済学部(3学科・全グループ計)6517
外国語・交流文化(A+B)3828
外国語・ドイツ語(A〜C計)3621
外国語・フランス語(A〜C計)1510
総計484244

受験の手引き掲載の2026年度入試データ(志願→合格)。経営A 29→6(4.5倍)・国際環境経済A 17→3(5.0倍)と経済系だけ突出して高倍率。Q入試は別枠で42→27

よくある質問

獨協大学の総合型選抜は専願ですか。併願できますか。

原則は専願(第一志望・入学確約)です。ただし英語学科B・交流文化学科B・言語文化学科B・ドイツ語学科C・フランス語学科Cの5グループは〈他大学との併願可〉と要項に明記されています。いずれもAグループより高い語学基準(または既習者)です。

評定平均はどのくらい必要ですか。

多くの学科で評定基準はありません。基準があるのは英語学科(A/Bとも全体3.5以上)・交流文化学科Bグループ(3.5以上)と、法学部(3.9以上または語学資格の選択制)です。

英語以外の語学でも出願できますか。

できます。ドイツ語・フランス語学科は独検・仏検、言語文化学科は西検・中検・HSK・TOPIK・ハングル検定、経済学部・法学部も独検3級・仏検3級で出願要件を満たせます。

倍率はどのくらいですか。

2026年度の自己推薦は全学計484→244(1.7倍)でした。ただし偏りが大きく、経営A 4.5倍・国際環境経済A 5.0倍に対し、語学系Aグループは1倍台。経済のBグループ(簿記・数検等)は志願計7名でした。Q入試は42→27(1.6倍)です。

Q入試と自己推薦の両方を受けられますか。

同一学科(ドイツ語またはフランス語学科)に限り併願できます。Q入試は10月30日発表なので、不合格でも11月22日の自己推薦で再挑戦できます。

浪人生(既卒)でも出願できますか。

出願できます(高等学校卒業者を含む)。ただし高認(旧大検)は英語学科・交流文化学科・法学部では出願資格になりません。

掲載情報の出典と最終確認日

  • 獨協大学「2027年度 受験の手引き」(2026年5月版・21ページ。自己推薦入試・Q入試・出願資格基準別表A/B・2026年度入試データを含む)
  • 獨協大学 入試情報サイト「2027年度総合型選抜『Q(課題探究)入試』について」

いずれも2026-08-26確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。