成城の総合型は「併願可 × 学部で別の試験」|4学部・募集60名+若干名——書類型から課題図書型まで【2027年度】
成城大学の総合型選抜は、経済・文芸・法・社会イノベーションの全4学部で実施されます。要項に「成城大学の他学部、及び他大学の総合型選抜との併願を認めます」と明記された併願可の入試で、法学部と社会イノベーション学部は同日試験を時間調整してまで学内併願できる珍しい設計。一次の形も学部で違い、経済・文芸は書類のみ、法は長文読解の筆記、社会イノベーションは課題図書の論述。自分の型に合う学部から入るのが定石です。
エクシオの視点
一次の「型」が学部で違う。書類型・筆記型・課題図書型から選ぶ
成城の総合型は、一次試験の形で学部を分類すると戦略が立てやすくなります。経済と文芸は一次が書類審査のみ=出願書類の完成度勝負。法は6,000〜10,000字の論理的文章を読んで批判的に論じる筆記90分=読解の実力勝負。社会イノベーションは課題図書(2027年度は植原亮『科学的思考入門』)にもとづく論述90分=読書の深さ勝負です。二次はいずれも11月に面接系(経済のみ小論文+面接)。
併願設計も特徴的です。他大学との併願可に加え、法学部と社会イノベーション学部は出願期間・試験日が同一で、両方に出願した場合は「試験時間に影響が出ないように調整します」と要項が明記——学内2学部併願が制度として想定されています。評定の門も経済(3.8+英語基準)以外は緩やかで、法・社イノは評定不問。持ち札が書類か読解か読書かで、入る門を選んでください。
併願ルール
- ◯ 併願可(他学部・他大学とも) — 「成城大学の他学部、及び他大学の総合型選抜との併願を認めます」と要項に明記されています。専願条項はありません。
- ◯ 法×社会イノベーションの学内併願が制度化 — 両学部は出願期間・試験日が同一ですが、併願した場合は試験時間を大学側が調整すると要項に明記されています。
- ✕ 学科併願は不可・一部学科は現役のみ — 同一学部内の学科併願はできません。文芸学部の文化史・マスコミュニケーション学科は2027年3月卒業見込み(現役)のみが出願できます。
「経済学部内の学科併願は認めません。成城大学の他学部、及び他大学の総合型選抜との併願は認めます」(2027年度 総合型選抜 学生募集要項・経済学部 出願資格)
一次試験の型は3種類。持ち札から学部を逆算する
- タイプ 1:書類型 — 経済(評定3.8+英語基準または英語内申4.2。二次=小論文90分+面接)・文芸(学科別要件。二次=面接のみ)。出願書類の完成度が一次通過を決める。
- タイプ 2:長文筆記型 — 法(評定不問。一次=6,000〜10,000字の文章読解・表現審査90分、二次=資料15分読解→個人面接で議論)。当日の読解と論理で勝負する。
- タイプ 3:課題図書型 — 社会イノベーション(評定不問。一次=課題図書にもとづく論述90分〔2027年度=『科学的思考入門』〕、二次=面接)。1冊の読み込みの深さで決まる。
学部で時間軸がずれる。法・社イノが最速、経済が最遅
| 種別 | 時期 | 内容・対象 | 逆算の目安 |
|---|---|---|---|
| 出願 | 2026年9月1日〜25日 | 一次出願(法・社会イノベーション=9/1〜11、文芸=9/8〜18、経済=9/15〜25。いずれも消印有効) | 課題図書(社イノ)は夏のうちに読了を。書類は手書き不要の学部が多いが様式指定に注意 |
| 試験 | 10月3日・4日 | 一次筆記(法=10/3 文章読解力・表現力審査/社会イノベーション=10/4 課題図書の論述審査) | 経済・文芸は書類選考のみでこの日程はなし |
| 試験 | 11月8日・15日・22日 | 二次試験(法・社イノ=11/8、文芸=11/15、経済=11/22。面接系+経済は小論文) | 二次出願(検定料20,000円)は一次合格発表後に別途必要 |
| 発表 | 11月13日〜26日 | 二次合格発表(法・社イノ=11/13、文芸=11/20、経済=11/26) | 不合格でも一般選抜(1月出願)へ切替できる日程 |
学部別の方式ガイド
経済学部(経済・経営)「総合型選抜」
注意:検定料は一次15,000円+二次20,000円の二段階(一次合格者のみ二次分を納付)
注意:既卒も出願可(文芸の一部学科と異なり現役限定ではない)
- 評定基準:3.8(高等学校で学んだ全ての教科・科目の評定平均。留学中の評価は算入しない)
- 英語資格:英検2級合格(または準1級以上受験でCSE1980以上)/GTEC CBT900/TOEFL iBT 旧44・新3/TOEIC L&R520のいずれか。英語科目の評定平均4.2以上でも代替可(スコアは高校入学後に取得のものに限る。TOEIC IP・TOEFL ITP不可)
- 募集人員:計20名(経済10・経営10)
- 出願:一次出願2026年9月15日〜25日・一次発表10月22日・二次11月22日・二次発表11月26日・手続締切12月10日
- 選考:第1次=一次試験=書類審査のみ(調査書・志望理由書・活動報告書。数検・簿記・ITパスポート等の資格も評価対象と例示)/第2次=二次試験=小論文90分(1,200字程度)+個別面接20分程度(小論文の内容説明3〜5分を含む。一次の結果は二次に反映されない)(11月22日)
- 評価の核:評定3.8+英語基準の入口を越えれば、二次は小論文と面接のみのシンプルな設計。一次の結果は二次に持ち越されないため、二次は全員横一線で小論文勝負になる。活動報告書では数検・統計・簿記・情報系資格も評価対象と明示。
エクシオの視点:英語資格がなくても「英語の内申4.2」で出せる救済ルートが特徴。一次が書類だけなので、志望理由書と活動報告書の完成度がそのまま一次通過率になります。
文芸学部(英文・文化史・マスコミュニケーション・ヨーロッパ文化)「総合型選抜」
注意:文化史の「地域」「歴史」「文化」の解釈は受験者に委ねると要項明記(国内外を問わない)
注意:文化史・マスコミュニケーションは2027年3月卒業見込み(現役)のみ
- 評定基準:数値基準なし(英文・ヨーロッパ文化=評定基準なし。文化史=国語・英語・地歴公民の評定平均4.0以上、マスコミュニケーション=全体3.7以上(この2学科は現役のみ))
- 英語資格:英文=英語外部検定の基準必須(出願期間末日より2年以内)。ヨーロッパ文化=英語または独語・仏語検定(ゲーテA1以上等)。文化史・マスコミュニケーションは不要(学科で要件が分かれる)
- 募集人員:4学科 各若干名
- 出願:一次出願2026年9月8日〜18日・一次発表10月16日・二次11月15日・二次発表11月20日・手続締切12月4日
- 選考:第1次=一次試験=書類審査のみ(学科別の志願理由書等)/第2次=二次試験=面接(一次の結果も含め総合選考。ヨーロッパ文化=個人面接。11月15日)
- 評価の核:4学科で入口が全く違う:英文=英語資格のみ(評定不問)、文化史=現役+国英地公の評定4.0+地域史・地域文化の探究/実践実績(12,000字以上の書き下ろし論文でも可)、マスコミ=現役+全体3.7、ヨーロッパ文化=英語または独仏検定。二次は面接一本で、書類の中身を深掘りされる。
エクシオの視点:文化史の「地域探究の実績」は総合的な探究の時間の成果でも郷土研究部でもよく、探究をやり込んだ人がそのまま勝負できる珍しい設計。募集は若干名なので書類の密度で決まります。
法学部 法律学科「総合型選抜」
注意:社会イノベーション学部と出願期間・試験日が同一で、両方に出願する場合は試験時間を大学が調整(学内2学部併願が制度化されている)
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:数値基準なし(英語資格の出願要件はなし)
- 募集人員:10名
- 出願:一次出願2026年9月1日〜11日・一次筆記10月3日・一次発表10月9日・二次11月8日・二次発表11月13日・手続締切11月27日
- 選考:第1次=一次試験=書類+筆記試験(文章読解力・表現力審査90分。6,000〜10,000字程度の論理的文章の批判的読解と意見表現)(10月3日)/第2次=二次試験=面接による資料分析力・表現力審査(テーマ資料を約15分で読み、個人面接約20分で議論を展開。二次は面接のみで選考)(11月8日)
- 評価の核:評定・語学の数値基準がなく、一次の長文読解筆記と二次の「資料を15分で読んで議論する面接」で実力を直接測る当日型。社会問題への関心と、その場で論理を組み立てる力が問われる。
エクシオの視点:6,000〜10,000字の長文を読み切る一次筆記が最初の関門。新聞の社説より長い文章を日常的に読む訓練が、そのまま対策になります。評定不問なので実力型の受験生向き。
社会イノベーション学部(政策イノベーション・心理社会)「総合型選抜」
注意:課題図書は年度で変わる(2027年度は『科学的思考入門』)。古い年度の書名で対策しない
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:数値基準なし(英語資格の出願要件はなし)
- 募集人員:計20名(政策イノベーション10・心理社会10)
- 出願:一次出願2026年9月1日〜11日・一次論述10月4日・一次発表10月9日・二次11月8日・二次発表11月13日・手続締切11月27日
- 選考:第1次=一次試験=書類+論述審査90分(課題図書に基づく出題。試験中の参照不可。2027年度の課題図書=植原亮『科学的思考入門』講談社現代新書)(10月4日)/第2次=二次試験=書類+面接(一次の結果も含め総合選考)(11月8日)
- 評価の核:課題図書を「全体の組立まで含めて丁寧に読む」ことが一次論述の前提という読書型の設計。評定・語学の基準はなく、1冊を深く読み込んで論じられるかで決まる。
エクシオの視点:「課題図書1冊×論述」という、國學院の哲学科などと同型の読書勝負。夏のうちに課題図書を2周し、章ごとの要約と自分の意見をノート化しておくのが王道です。
よくある質問
成城大学の総合型選抜は専願ですか。併願できますか。
併願できます。「成城大学の他学部、及び他大学の総合型選抜との併願を認めます」と要項に明記されています。法学部と社会イノベーション学部は試験日が同日ですが、併願した場合は試験時間を大学側が調整します。
評定平均はどのくらい必要ですか。
経済学部のみ全体3.8以上(+英語基準)が必要です。法学部・社会イノベーション学部は評定不問。文芸学部は学科別で、文化史=国語・英語・地歴公民4.0以上、マスコミュニケーション=全体3.7以上、英文・ヨーロッパ文化=評定基準なしです。
英語の資格は必要ですか。
経済学部(英検2級/CSE1980/GTEC CBT900/TOEIC L&R520など。英語の評定4.2以上でも代替可)と文芸学部の英文学科(英語外部検定必須)・ヨーロッパ文化学科(英語または独仏検定)で必要です。法・社会イノベーション・文化史・マスコミュニケーションには英語要件はありません。
浪人生(既卒)でも出願できますか。
学科によります。経済・法・社会イノベーション・英文・ヨーロッパ文化は既卒可。文芸学部の文化史・マスコミュニケーション学科は2027年3月卒業見込み(現役)のみです。
検定料はいくらですか。
二段階です。一次試験の出願で15,000円、一次合格者だけが二次試験の出願で20,000円を納付します(合計35,000円)。
社会イノベーション学部の課題図書は何ですか。
2027年度は植原亮『科学的思考入門』(講談社現代新書)です。一次の論述審査90分はこの図書にもとづいて出題され、試験中に参照はできません。「全体の組立まで含めて丁寧に読んでおく」よう要項が指示しています。課題図書は年度で変わります。
掲載情報の出典と最終確認日
- 成城大学「2027年度 総合型選抜 学生募集要項」(2026年5月版・42ページ・成城ブリッジ掲載PDF)
いずれも2026-08-26確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。