上智大学理工学部の公募制推薦2027|学科別レポート課題と必履修科目

監修:エクシオアカデミー 教務部

上智大学理工学部の推薦入学試験(公募制)で、対策の中心になるのは「レポート等特定課題」です。これは学科ごとに問いも字数も別に定められた提出物で、出願時に完成させて送る必要があります。志望学科が決まっていない段階では、そもそも書き始められません。

さらに理工学部には全学科共通の必履修科目があります。『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』に加えて、『物理基礎・物理』または『化学基礎・化学』または『生物基礎・生物』のいずれかを履修していることが条件です。数学Ⅲが入っている点は、履修計画の段階で確認しておくべきポイントです。

本記事は上智大学「推薦入学試験(公募制)2027」入学試験要項をもとに作成しています。出願要件・日程の細目は必ず上智大学 入学センターの公式要項でご確認ください。

出願の前提条件

項目内容
推薦の形式高等学校長の推薦に基づく(公募制)
志望上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できること
出願できる学科数1学科のみ(2学科以上の併願不可)
指定校制との併願不可
理工学部の必履修科目『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』および『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』のいずれか
学習成績の状況学科ごとに指定あり(在学全期間を通じて満たすこと)
外国語検定試験指定のある学科のみ。基準を満たすものを1つだけ選んで証明書類を提出

科目名が高校で異なる場合は、調査書に読み替えを記入してもらう必要があります。履修中の場合もその旨を調査書に記入します。出願書類の追加提出・差し替えは認められないため、証明書類の取り寄せは早めに動いてください。

対策の中心は「レポート等特定課題」

理工学部の4学科は、それぞれ別の課題を課します。テーマも字数も違うため、志望学科を決めてから書き始めることになります。

学科課題の内容分量・形式
物質生命理工①出典を明記のうえ、エネルギー問題または環境問題から1つを選び、化学・生物学・物理学などの自然科学的視点を少なくとも2つ用いて、(1)問題が生じている主な原因 (2)現在の主な解決への取り組み (3)自身の知識・経験・関心を踏まえて将来どう貢献できると考えるか、その根拠 を記す/②入学後に学びたいことと、その理由・動機①②それぞれ800字程度(合計1600字程度)・横書
機能創造理工自身が興味を持った自然現象・先端技術・環境問題などについて、機械工学、電気・電子工学、現代物理学の中の複数の視点から、興味を持った理由と自身が貢献したいことを解説A4用紙900〜1000字程度・横書。参考文献は字数に含めず別紙に示す
情報理工①ニュース記事や番組で取り上げられた自然科学・科学技術の報道から1つを選び、報道内容の概略/興味を引かれた理由/その内容に対する自分の考え(社会への影響等を深く考察した結果)を記す/②入学後に学びたいことと、その理由・動機①②それぞれ1000字程度(合計2000字程度)・横書
デジタルグリーンテクノロジー①入学後に学びたいことと、その理由・動機/②全授業・研究指導を英語で実施し、データサイエンスやAIを基盤に学ぶ学科の特徴を踏まえ、学んだことを卒業後にどう活かしたいか①②それぞれ英単語500ワード程度・横書。すべて英語

いずれもPC入力・手書きの両方が認められています。参考文献を引用した場合は文末に出典(タイトル・著者名・刊行年月等)を明記します。引用部分は字数に含まれ、文末の出典は含まれません。ただし機能創造理工学科だけは出典を文末ではなく別紙に示す扱いで、字数にも含めません。この一点だけ他学科と扱いが違うので注意してください。

課題文をよく読むと、求められている型が見える

4学科の課題を並べると、共通する設計思想が読み取れます。「対象を1つ選ぶ→複数の視点で分析する→自分がどう関わるかを述べる」という流れです。

物質生命理工は「自然科学的視点を少なくとも2つ」、機能創造理工は「機械工学、電気・電子工学、現代物理学の中の複数の視点から」と、いずれも単一の視点で書くことを明示的に禁じています。ここを外して1つの切り口だけで書いた文章は、字数を満たしていても課題の指示に応えていないことになります。

情報理工の課題も同様で、報道を「紹介」するだけでは足りません。求められているのは「社会に対する影響等を深く考察した結果」としての自分の考えです。

自己推薦書も別に必要

レポートとは別に、自己推薦書(本学所定用紙・A4サイズ1枚以内)を提出します。記述する内容は「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等で、自己を推薦する内容であることが求められます。手書き・PC入力どちらも可、フォントサイズの変更も可能です。

ここでも学科による例外があります。デジタルグリーンテクノロジー学科に出願する場合、自己推薦書は英語で記述します(国際教養学部も同様)。

A4で1枚という制約は、実際に書き始めると相当厳しく感じられるはずです。5つの観点すべてを均等に埋めようとすると、どれも中途半端になります。志望学科の課題と噛み合う強みに絞って書くほうが、結果的に読み手に届きます。書類の絞り込み方は自己推薦書と志望理由書の違いとは?書き分けのポイントで解説しています。

選考の流れと日程

選考は、高等学校長の推薦に基づき、書類審査(高等学校調査書・自己推薦書・レポート等特定課題)と学科試問および面接によって総合的に判断されます。

段階2027年度の日程
Web出願・入学検定料の納入2026年11月1日(日)10:00 〜 11月5日(木)23:59(日本時間)
出願書類の郵送2026年11月6日(金)締切日消印有効(簡易書留・速達)
受験票の取得2026年11月24日(火)10:00以降
学科試問・面接2026年11月28日(土)午前10時〜(試験室へは9:00〜9:30の間に入室)

Web登録と書類郵送の両方を行って出願完了です。試験は四谷キャンパスで実施され、終了時刻は学科により異なります。デジタルグリーンテクノロジー学科の面接は英語で行われます。

学科試問の内容は学科ごとに定められています。たとえばデジタルグリーンテクノロジー学科では、科学技術分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を対象とした小論文120分(論述形式・解答は日本語で可)が課され、理解力・思考力・論述力が評価されます。志望学科の試問形式は必ず要項本文で確認してください。

なお試験室に時計はなく、貸し出しもありません。腕時計は各自で持参します(計時機能のみのもの)。定規・電卓・電子辞書は使用できません。

準備の順番

  1. 志望学科を1つに決める。課題も必履修科目も学科単位なので、ここが決まらないと動けません
  2. 必履修科目と学習成績の状況を確認する。数学Ⅲまでの履修が要件に入っています
  3. 外国語検定の指定を確認する(指定がある学科のみ)。証明書類は差し替え不可なので早めに準備します
  4. 高校の先生に推薦の相談をする。公募制は高等学校長の推薦が前提です
  5. レポート課題に着手する。複数の視点で書くことが指示されている以上、下調べに時間がかかります
  6. 自己推薦書をA4 1枚に収める。書きたいことを削る作業が本体です
  7. 学科試問と面接に備える。提出したレポートの内容を自分の言葉で説明できる状態にしておきます

よくある質問

上智大学の公募制推薦は理工学部でも実施されていますか

実施されています。2027年度の推薦入学試験(公募制)の募集学科には理工学部が含まれ、物質生命理工学科・機能創造理工学科・情報理工学科・デジタルグリーンテクノロジー学科が対象です。

数学Ⅲを履修していないと出願できませんか

理工学部全学科の指定する必履修科目に『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』が含まれています。履修中の場合はその旨を調査書に記入する扱いです。科目名が高校で異なる場合は、調査書に読み替えを記入してもらう必要があります。詳細な取り扱いは必ず要項本文で確認してください。

併願はできますか

上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できることが被推薦者資格に含まれます。また出願できるのは1学科のみで、2学科以上の併願はできません。推薦入学試験(指定校制)との併願も認められていません。

レポートは手書きでないといけませんか

理工学部の4学科は、いずれもPC入力・手書きの両方が認められています(他学部には手書きのみ可の学科もあります)。参考文献の出典の扱いは学科により異なり、機能創造理工学科のみ文末ではなく別紙に示します。

まとめ

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エクシオアカデミーは、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門とする完全オンラインの塾で、全国どこからでも受講できます。複数の視点から分析するレポートは、書き慣れていないと一つの視点に寄りがちです。課題の読み解きから添削まで相談したい方は、無料受験相談を予約するからお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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