上智の総合型は「公募推薦」一本勝負|学校長推薦 × 学科別課題 × 専願——仕組みと対策【2027年度】

上智大学の総合型選抜系入試の本体は「推薦入学試験(公募制)」です。全9学部30学科で実施され、高等学校長の推薦に基づく公募制。最大の特徴は、学科ごとに完全に個別設計された「レポート等特定課題」と当日の「学科試問」で、学科への適性を直接測る点です。第一志望・入学確約(専願)で、原則として現役生のみが対象です。

エクシオの視点

上智の公募推薦は「学科が決め打ちの課題」を出す入試。志望学科選び=課題選び

哲学科は哲学書1冊の論述(手書き限定)、英文学科は英米文学の登場人物論3000字(PC限定)、史学科・フランス文学科はレポート提出なしのかわりに課題図書が学科試問で出題される——上智の「レポート等特定課題」は学科ごとに完全に別物です。つまりこの入試は、学部名のイメージではなく「その学科の課題に半年向き合えるか」で志望を決めるのが合理的です。

もうひとつの実務的な特徴は日程です。出願11月・試問11月28日・発表12月10日と総合型としては遅く、不合格でも一般選抜(1月出願)に切り替えられます。専願設計ではありますが、「上智第一志望の現役生」にとっては受験機会を1回増やせる、リスクの小さい挑戦です。

併願ルール

  • ✕ 専願(第一志望・入学確約) — 被推薦者資格に「本学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者」と明記。併願自由型ではありません。
  • ✕ 出願は1学科のみ — 志望学科は任意に選べますが、出願できるのは1学科だけ。推薦入学試験(指定校制)との併願もできません。
  • ◯ 不合格時の一般選抜切替 — 合格発表が12月10日のため、不合格でも一般選抜(1月出願)への切り替えは日程上可能です。

「本学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者。志望動機が適切であり、当該学科での履修能力があると認められる者」(2027年度 推薦入学試験(公募制)要項・被推薦者資格)

学科課題は大きく3タイプ。課題から逆算して学科を選ぶ

  • タイプ 1:レポート執筆型 — 神・哲・国文・英文・独文・新聞など。指定文字数・様式(手書き限定/PC限定・原稿用紙の縦横)まで学科ごとに細かく指定。哲学科は哲学書1冊、英文学科は3000字の作品論。
  • タイプ 2:課題図書型 — 史学科・フランス文学科など。事前のレポート提出は不要だが、指定された課題図書の内容が当日の学科試問・小論文で出題される。
  • タイプ 3:理系・英語型 — 理工学部は数学Ⅰ〜Ⅲ・理科の必履修要件つき。デジタルグリーンテクノロジー学科(評定4.0等・募集3名)と国際教養学科は面接が英語。

出願から合格発表まで、1本のスケジュール

種別時期内容・対象逆算の目安
出願2026年11月1日〜5日Web出願・入学検定料納入(全学科共通。出願書類の郵送は11月6日締切)学科別のレポート等特定課題と学校長推薦・調査書の手配は夏から
試験11月28日学科試問・面接(1日で実施。国際教養・デジタルグリーンテクノロジーは英語面接)課題図書型の学科は試問対策として図書の読み込みを
発表12月10日合格発表(入学手続は2027年1月8日締切)不合格時は一般選抜(1月出願)へ切替可能な日程

学部別の方式ガイド

全9学部30学科(神・文・総合人間科学・法・経済・外国語・総合グローバル・国際教養・理工)「推薦入学試験(公募制)」

注意:原則、2027年3月卒業見込みの現役生のみ(留学による卒業繰下がり等の例外あり)

注意:学科により必履修科目の指定あり(哲・史・看護・経済・理工など)

注意:レポート等特定課題は様式指定(手書き限定/PC限定など)が学科ごとに細かいため、様式違反に注意

注意:IB枠あり(IB Diploma取得見込者。最終試験で未取得の場合は合格取消)

  • 評定基準:学科ごとに指定(例:デジタルグリーンテクノロジー学科は全体4.0以上、または全体3.8以上かつ数学・理科・情報 各4.5以上。志望学科の基準は要項の一覧表で確認)
  • 英語資格:学科ごとに外国語検定試験の基準を指定(指定のない学科もあり)(出願書類提出期日までに証明書類を提出できるものだけが有効)
  • 募集人員:学科別(要項の一覧表で確認。例:デジタルグリーンテクノロジー学科3名)
  • 出願:Web出願は2026年11月1日〜5日(学科試問・面接11/28・合格発表12/10)
  • 選考:第1次=書類審査(高等学校長の推薦に基づく調査書・自己推薦書・学科の指定する「レポート等特定課題」)/第2次=学科試問+面接(2026年11月28日に1日で実施。国際教養学科・デジタルグリーンテクノロジー学科の面接は英語)
  • 評価の核:1回限りの学力試験では評価しがたい資質・能力を書類で判断し、学科試問と面接で志望動機の強さ・学力到達度・学科への適性を判定(要項の制度趣旨)。学科ごとに個別設計された課題が最大の特徴。

エクシオの視点:「上智に行きたい」より先に「この学科の課題をやりたいか」で選ぶのが公募推薦の定石。課題の型(執筆型・課題図書型・理系型)から逆算すると、夏休みの過ごし方が決まります。

対策記事:上智大学のカトリック推薦とは|対象校・出願条件・面接対策上智大学外国語学部 公募制推薦の語学別対策ガイド上智大学理工学部の公募制推薦2027|学科別レポート課題と必履修科目上智大学総合グローバル学部の公募推薦|求める人物像と対策

国際教養学部「国際教養学部入学試験」

注意:9月入学英語学位プログラム(SPSF)にも別制度「SPSF入学試験」があります。いずれも専用要項で確認してください

  • 評定基準:専用要項で確認
  • 英語資格:英語で学ぶ学部のため英語力の証明が中心。基準は専用要項で確認
  • 募集人員:専用要項で確認
  • 出願:専用要項で確認
  • 選考:第1次=専用要項で確認/第2次=専用要項で確認
  • 評価の核:英語による学位取得プログラム(国際教養学部)の独自入試。公募推薦(国際教養学科・英語面接)とは別制度。

エクシオの視点:国際教養学部は「公募推薦の国際教養学科」と「学部独自の入学試験」の2ルートがあり、混同しやすいポイントです。まずどちらの制度で狙うかを決めてから要項を読み込んでください。

対策記事:上智大学国際教養学部FLA入試対策|英語選考の全体像

よくある質問

上智の公募推薦は専願ですか。

専願です。被推薦者資格に「本学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者」と明記されています。指定校制との併願もできません。

評定平均の基準はありますか。

学科ごとに「学習成績の状況」の基準が指定されています(例:デジタルグリーンテクノロジー学科は全体4.0以上、または全体3.8以上かつ数学・理科・情報それぞれ4.5以上)。志望学科の基準は要項の一覧表で必ず確認してください。

浪人生(既卒)でも出願できますか。

原則できません。2027年3月に高等学校を卒業見込みの者(現役)が対象です。留学により卒業期が繰り下がった場合などの例外はあります。

英語の資格は必要ですか。

学科ごとに外国語検定試験の基準が指定されています(指定のない学科もあります)。証明書類は出願書類提出期日までに提出できるものだけが有効で、追加提出・差し替えは認められません。

国際バカロレア(IB)でも出願できますか。

公募推薦にはIB枠があり、IB Diploma取得見込者が対象です(最終試験で取得できなかった場合は合格取消)。このほか別制度として国際バカロレア入学試験(第1期・第2期)もあります。

掲載情報の出典と最終確認日

  • 上智大学「2027年度 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」(2026年7月8日付)
  • 上智大学 入試情報サイト「推薦入学試験(公募制)」(日程・合格発表日)
  • 上智大学 入試情報サイト「特別入学試験一覧」(国際教養学部入学試験・SPSF入学試験の制度名)

いずれも2026-08-25確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。