【2027年度版】総合型選抜の年間スケジュール|要項の実日程から逆算する

監修:エクシオアカデミー 教務部

総合型選抜(旧AO入試)は、一般選抜とは評価軸がまったく違う「別の競技」であり、動き出しも半年以上早い入試です。出願は高3の9月以降ですが、勝負は高2の冬から高3の夏で決まります。エクシオアカデミーでは、総合型を0次・1次・2次の3つの関門——0次=出願資格(評定・実績)、1次=書類、2次=面接・小論文——に分けて考えます。年間スケジュールも「いつ何の作業をするか」ではなく、「いつ、どの関門を勝ちにいくか」で設計すると、迷いがなくなります。この記事では月別の流れと各時期にやるべきことを、この3関門の視点で整理します。あわせて、当サイトに掲載している38大学の2027年度要項に実際に書かれている日程も並べます。一般論の「9月出願」ではなく、実際に何月何日から動くのかを見てから逆算してください。総合型選抜そのものの仕組みは総合型選抜(旧AO入試)とは?仕組み・スケジュール・対策で全体像を確認してください。

年間スケジュール概要(3関門で見る)

時期関門やること
高1〜高20次の土台評定の積み上げ・活動実績づくり
高2の3月〜高3の4月0次仕上げ/情報収集アドミッション・ポリシー確認、実績の棚卸し、評定確認
高3の5月〜7月1次(書類)志望理由書・活動報告書の作成、推薦書の依頼
高3の8月〜9月出願手続きエントリー、出願書類の提出
高3の10月〜11月2次(選考)面接・プレゼン・小論文対策
高3の11月〜12月合格発表結果確認、入学手続き

出願は9月以降、合格発表は11月以降というのが多くの大学に共通する枠組みですが、細かな日程は年度・大学で変わります。志望校を決めたら、必ず最新の募集要項で自分の受験年度の日程を確認してください。

「9月出願」は正しくない——実際の要項の日付

一般論として「総合型選抜の出願は9月から」と言われます。この表現には落とし穴があります。9月の下旬ではなく、9月1日から始まる大学があるからです。

当サイトに掲載している38大学の2027年度要項から、実際の日程を抜き出します。

大学・方式出願期間試験日
武蔵大学 経済学部2026年9月1日〜10日10月10日または11日(二次)
大妻女子大学 自己推薦型Ⅰ期2026年9月1日〜7日(郵送必着)面接9月26日〜10月4日
専修大学 経営学部2026年9月1日〜11日10月17日(二次)
駒澤大学 特性評価型2026年9月7日〜11日10月17日(二次)
共立女子大学 リーダーシップ方式2026年9月7日〜16日必着10月18日
白百合女子大学 事前課題方式2026年9月15日〜29日10月10日
成城大学 経済学部2026年9月15日〜25日11月22日(二次)
亜細亜大学 学科課題型2026年9月21日〜30日10月18日
國學院大學 公募制自己推薦2026年9月28日〜10月2日11月15日(二次)
国士舘大学 AO選抜Ⅰ期2026年9月30日〜10月7日10月24日

※ 掲載38大学の要項から抜き出したもので、全国の大学を網羅した調査ではありません。各大学の最新の募集要項で必ず確認してください。

ここから分かること

1つめ。夏休みが実質の締切です。 9月1日出願ということは、8月31日には書類が完成していなければなりません。「9月から本気を出す」では間に合いません。大妻女子大学にいたっては9月26日から面接が始まります

2つめ。同じ「年内入試」でも3ヶ月以上の幅があります。 早い大学は9月1日出願・9月下旬に面接。一方で大東文化大学の基礎学力テスト型は12月7日まで出願、12月13日試験、入学手続期限は2027年2月25日です。併願で押さえる枠として考えるなら、この遅い日程は大きな武器になります。

3つめ。5月から動く必要がある方式があります。 大東文化大学が2027年度に新設した「育成型」は、事前に課題探究プログラムまたはKOUDAIBridgeプログラムを修了することが出願資格です。KOUDAIBridgeの申込は5月11日から始まり、1人1学科しか申し込めません。高3の5月に、志望学科を1つに決めて動く必要があります。年内入試の準備として、これはかなり早い部類です。

4つめ。出願手続きが2回ある大学があります。 東海大学の学科課題型は、一次選考と二次選考でそれぞれ別にWeb出願登録が必要です。2026年度は第一次合格945名に対して第二次の志願が906名で、39名が二次に進んでいません。手続きの見落としは実際に起きています。

志望校の実日程は、大学から探すの各大学ページに方式ごとにまとめてあります。出願校が固まったら、この記事の一般スケジュールではなく、志望校の実日程でカレンダーを作り直してください。

高2の3月〜高3の4月:0次を固め、情報を集める

この時期は「何を書くか」より「何を調べるか」が中心です。次の3点を順番に進めると、後の書類作成がスムーズになります。

  1. 志望校のアドミッション・ポリシーを読み込む … エクシオでは、アドポリを「この大学は、どんな問いに、どんな答えを、どんな根拠で出せる人を求めているか」に翻訳して読みます。自分の強みと重なる部分を探しましょう。
  2. 過去の出題傾向をリサーチする … 小論文のテーマ傾向、面接の形式(個人・集団・プレゼン型など)を把握します。
  3. 自分の強み・活動実績を棚卸しする … 部活動、生徒会、探究活動、資格、ボランティアなどを時系列で書き出します。

ここで見落とされがちなのが0次=出願資格としての評定平均です。学校推薦型はもちろん、総合型でも評定基準を設ける大学があります。計算方法や対象学年は総合型選抜の評定平均の出し方|計算方法と対象学年で解説しているので、早めに確認しておくと安心です。「準備はいつから?」という疑問には、学年別の目安を総合型選抜の塾はいつから?オンラインなら間に合う時期の目安で取り上げています。

高3の5月〜7月:1次(書類)を勝ちにいく

書類準備期は、総合型の合否を左右する最重要期間です。エクシオでは書類を「問い・答え・根拠」で組み立てます。やることは大きく3つです。

書類作成でありがちな失敗

失敗パターン直し方
出願直前に書き始めて時間切れになる5月中に第一稿を書き終える計画を立てる
実績の羅列で終わってしまう(根拠が弱い)「経験→気づき→大学での学び」の流れで書く
大学ごとに使い回してしまう志望校ごとのアドミッション・ポリシーに合わせて調整する

特に地方在住で通塾が難しい場合、添削の回数が限られがちです。オンライン指導なら地理的制約なく何度でも添削を依頼でき、書類の完成度を高めやすくなります。塾選びで迷う場合は通塾かオンラインか?総合型選抜の塾選びで失敗しない5つの比較ポイントも参考にしてください。

高3の8月〜9月:出願手続きのミスをゼロにする

出願期は、書類の中身よりも「手続きのミス」が命取りになります。以下を出願前に必ず確認してください。

総合型はエントリー→出願の二段階手続きを踏む大学があります。この仕組みを見落とすと出願自体ができなくなることもあるため注意が必要です。日程や必要書類は年度で変わるため、志望校の最新の募集要項を必ず確認してください。

高3の10月〜11月:2次(選考)は"反応"を鍛える

書類選考を通過すると、多くの大学で面接・プレゼン・小論文が実施されます。エクシオは面接・口頭試問を「書類で示した人物像の最終確認」と位置づけます。見られているのは暗記した答えの完成度ではなく、その場の"反応"——考える過程や根拠の示し方です。この時期は「量」より「型を体に染み込ませる」ことが重要です。

この時期に初めて対策を始めると準備不足のまま本番を迎えがちです。高3夏から動く場合の進め方は高3夏スタートの推薦入試対策:出願までの12週間スケジュールモデルにまとめています。

高3の11月〜12月:合格発表と入学手続き

合格発表の時期・方法は大学によって異なります。専願(合格したら必ず入学する)の大学が多いため、合格後は速やかに入学手続きを進める必要があります。手続き書類の提出期限は短いことが多いので、合格発表前から必要書類を確認しておくと安心です。

また、総合型が不合格だった場合に備えて、学校推薦型や一般選抜への切り替えも視野に入れたスケジュール管理が欠かせません。総合型だけに絞らず複数の選択肢を並行して検討しておくことが、この時期の精神的な安定にもつながります。

学年別・状況別に見る準備開始のタイミング

実際にどれくらい時間がかかるか

スケジュール表を見ても、「で、志望理由書って何ヶ月かかるの?」という感覚は掴みにくいと思います。エクシオアカデミーで6月に受講を始めた高3生の進み方を、時間の目安として紹介します(個人が特定されない範囲でまとめています)。

時期到達点
6月上旬受講開始。この時点の将来像は「英語を使う仕事がしたい」程度の解像度
6月中旬志望理由の材料集め。過去の経験・関心を洗い出す
6月下旬〜7月研究テーマの構想。候補を出しては潰す作業が続く
7月末研究テーマの確定
8月中旬文章として展開し終える(初稿)
8月末規定の字数まで圧縮して完成

受講開始から完成まで、おおよそ3ヶ月です。そして内訳を見ると、いちばん時間を食っているのはテーマの確定(約2ヶ月)で、書く作業そのものは後半の1ヶ月に収まっています。

この配分は、多くの受験生の想像と逆ではないでしょうか。「志望理由書を書く」と聞くと文章を書く時間を思い浮かべますが、実際に消えていくのは何について書くかが決まらない時間です。

逆算するとどうなるか

出願が9月上旬から始まる学部を志望する場合、8月末完成では余裕がありません。書類の締切から3ヶ月を引くと6月初旬。つまり高3の6月に始めて、ようやくぎりぎり間に合う計算になります。

高2のうちから動ける人は、この「テーマが決まらない2ヶ月」を先に消化しておけるという意味で有利です。逆に高3の夏休みに入ってから動き出す場合は、テーマ探しに2ヶ月かけている余裕がないため、これまでの経験の棚卸しを短期集中で行う必要があります。

併走の形

この3ヶ月のあいだ、当塾では週1回60分の面談を継続します。扱う範囲は志望理由書だけではなく、学習計画、出願戦略、英語資格、評定対策、生活リズムまで含みます。書類が進まない原因が生活リズムにあることは珍しくありません。

加えて、受講生は毎日その日の内省と翌日の予定を書いて提出します。文章を書くことへの抵抗を減らす目的が大きく、志望理由書の初稿を書く段階で効いてきます。質問はチャットでいつでも受け付けているので、面談を待たずに詰まりを解消できます。

小論文が必要な入試を志望する場合は、書類とは別に週1本のペースで書いて添削を受けるサイクルを並行させます。書類が完成してから小論文に着手すると、本番までの練習量が足りなくなるためです。

スケジュール管理でつまずきやすいポイントと対策

よくある質問

Q. 総合型選抜の準備は本当に高2の冬から始めるべきですか?

A. 早く始めるほど余裕を持って質の高い書類を作れるのは事実ですが、必須ではありません。高3の春や夏からでも、優先順位を絞れば十分間に合うケースもあります。学年別の始め方は総合型選抜の塾はいつから?オンラインなら間に合う時期の目安で解説しています。

Q. 評定平均が低いと総合型選抜は受けられませんか?

A. 評定は0次(出願資格)の条件であって、合否は1次・2次の中身で決まります。大学・学部により基準の有無や水準は異なり、基準があっても評定だけで合否が決まるわけではありません。まず自分の評定を正確に計算し、志望校の最新の募集要項で基準の有無を確認しましょう。

Q. 学校推薦型選抜とはスケジュールが違いますか?

A. 出願時期や選考の流れは似ていますが、学校推薦型は校内選考や指定校の枠があるなど、総合型とは異なる仕組みを含みます。両者の違いは総合型選抜(旧AO入試)とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説で整理しています。

まとめ

無料受験相談のご案内

エクシオアカデミーは、総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した完全オンラインの塾で、全国どこからでも受講いただけます。0次・1次・2次のどこにいるかを見極め、今の時期に何から始めるべきかを一緒に整理します。

スケジュールを引くときに効いてくるのは、「その探究をどこまで掘れば書類として成立するか」を見通せるかどうかです。ここを見誤ると、時間はあったのに中身が浅いまま出願日を迎えます。エクシオアカデミーで指導を担当するのは、現役・元の大学教員、国内外で博士号を取得した研究者をはじめとする、大学で実際に研究を指導してきた講師陣です。どこまで掘る必要があるかを、選ぶ側の水準で判断します。

まずは無料受験相談を予約するからお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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