中央大学文学部 自己推薦入学試験2027|出願方式の廃止と専攻別募集人員
監修:エクシオアカデミー 教務部
中央大学文学部の自己推薦入学試験は、2027年度入試から仕組みが変わりました。従来の【外国語型】【専攻適性型】という出願方式が廃止され、専攻(プログラム)ごとに定めた方式で実施されます。
昨年までの情報をもとに「外国語型で出すか、専攻適性型で出すか」を考えている場合、その前提はもう成立しません。まず志望専攻を決め、その専攻の出願資格を確認するという順番に変わっています。
もうひとつ、志望校リストに影響する変更があります。中国言語文化専攻と東洋史学専攻は、2027年度の募集がありません。
本記事は中央大学「2027年度 文学部 自己推薦入学試験要項」をもとに作成しています。細目は必ず中央大学 特別入試の入学試験要項でご確認ください。
募集専攻と募集人員
| 専攻(プログラム) | 募集人員 |
|---|---|
| 社会学専攻 | 18名 |
| 学びのパスポートプログラム | 10名 |
| フランス語文学文化専攻 | 7名 |
| 日本史学専攻 | 6名 |
| 英語文学文化専攻 | 5名 |
| 社会情報学専攻 | 3名 |
| 国文学専攻 | 2名 |
| ドイツ語文学文化専攻 | 2名 |
| 西洋史学専攻 | 2名 |
| 哲学専攻 | 2名 |
| 教育学専攻 | 2名 |
| 心理学専攻 | 2名 |
※ 中国言語文化専攻および東洋史学専攻の募集はありません。
募集人員の偏りが極端です。 社会学専攻18名と学びのパスポートプログラム10名で全体の3分の1近くを占める一方、募集2名の専攻が5つあります。募集2名の専攻を狙う場合、出願要件を満たすことは出発点にすぎません。
なお志望専攻(プログラム)は1つに限られます。複数の専攻に同時出願することはできません。一方でこの入試は自由応募制で、他の入試制度や中央大学の他学部、他大学との併願は妨げられていません。
過年度の志願者数と合格者数
要項には2026年度・2025年度の実績が掲載されています(当時は【外国語型】【専攻適性型】の2方式)。
| 年度 | 外国語型 志願/合格 | 専攻適性型 志願/合格 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 196名 / 57名 | 207名 / 34名 | 403名 / 91名 |
| 2025年度 | 223名 / 53名 | 253名 / 33名 | 476名 / 86名 |
商学部の外国語能力特別入学試験が2年続けて合格13名だったのと比べると、文学部は規模の大きい入試です。ただし専攻ごとに見ると事情は異なり、たとえば2026年度の日本史学専攻【外国語型】は志願2名で合格0名、心理学専攻【外国語型】は志願13名で合格1名でした。全体の数字ではなく、志望専攻の数字を見ることが大切です。
選考は2段階
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1次選考 | 出願書類に基づく書類選考 |
| 2次選考 | ①外国語試験または専攻(プログラム)別試験 ②面接、グループワーク等 |
選考の内容は出願先の専攻によって異なります。2次選考でグループワークが課される場合がある点は、書類と面接だけを想定していると準備が抜けます。志望専攻の詳細は要項の専攻別ページで必ず確認してください。
日程
| 手続き | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月1日(火)10:00 〜 9月7日(月)(締切日消印有効) |
| 1次選考(書類選考)合格発表 | 2026年10月16日(金)11:00〜(UCARO) |
| 2次選考 | 2026年10月24日(土)中央大学 多摩キャンパス |
| 合格発表 | 2026年11月5日(木)11:00〜(UCARO) |
出願が9月上旬と早い点に注意が必要です。夏休みが終わってからでは間に合いません。
出願資格は専攻ごとに設計が違う
ここが2027年度の変更の核心です。専攻によって、そもそも問われるものが違います。要項から代表的な3つのパターンを挙げます。
語学要件で出願する専攻(国文学・英語文学文化など)
指定された言語の要件を満たすことが出願資格になります。英語の場合、出願期間初日から遡って2年以内の受験(英検は2次試験)で、次のいずれかです。
- TOEFL iBT®:2026年1月20日以前の受験は42以上、1月21日以降の受験は3.0以上
- TOEIC® L&R および S&W:合計1150以上(L&Rのスコアに、S&Wのスコアを2.5倍にしたものを足した合計)
- TEAP(4技能パターン):225以上
- IELTS(アカデミック・モジュール):4.0以上
- 実用英語技能検定:CSE2.0スコア1980以上(受験級は2級以上に限り、2級の場合は合格のみ対象)
- GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ):930以上
- ケンブリッジ英語検定 A2 Key以上、または4技能CBT Linguaskill 140以上
同じ中央大学でも、商学部の外国語能力特別入学試験は英検準1級以上・TOEFL iBT 68以上です。文学部の基準はそれよりかなり手前にあり、英語で勝負したいが準1級には届かないという受験生にとって現実的な選択肢になります。
ドイツ語・フランス語での出願も可能で、独検3級以上やゲーテ・ドイツ語検定A2以上などが基準です。ただしドイツ語の出願資格③またはフランス語の出願資格④で出願する場合は、大学による事前審査が必要です。出願期間開始日の1か月前までに入試課へ連絡する必要があり、期日後の申し出は一切受け付けられません。審査結果の通知には10日ほどかかります。この締切は要項を最後まで読まないと気づきにくい落とし穴です。
評定・実績・語学のいずれかで出願する専攻(社会学専攻)
募集18名と最大枠の社会学専攻は、3つの入口が用意されています。
- 出願資格1:全体の評定平均値が4.0以上で、社会的な現象や問題に強い関心を持って取り組み、合格後の入学を確約できる者
- 出願資格2:社会についての学習活動・課外活動・社会貢献活動などで顕著な実績を上げた者
- 出願資格3:指定の言語要件を満たし、グローバルな視野で社会的な現象や問題に取り組んできた者(語学学習状況を考慮して合否判定を行い、その際CEFRを参照)
評定で出すか、実績で出すか、語学で出すかを選べる設計です。自分の持ち駒に合わせて入口を選べるという意味で、募集人員の多さとあわせて狙いやすい専攻といえます。ただし出願資格1・2は「合格後に本専攻に入学することを確約できる者」という条件が付いています。
学問領域を横断するプログラム(学びのパスポートプログラム)
募集10名のこのプログラムは、評定平均値3.8以上を満たしたうえで、次のいずれかに該当することが求められます。
- (a) 文化やスポーツの分野における全国または国際レベルの大会・コンクールで上位入賞、または個人で秀でた能力を発揮した
- (b) 校外活動、ボランティア活動、課外活動等で重要な役割を果たした、または特筆すべき実績をあげた
- (c) 英語能力(TOEFL iBT 42以上/英検CSE1980以上など、語学要件と同水準)
- (d) ほか要項に定める要件
入学手続時に「社会文化系」と「スポーツ文化系」のいずれかを選択します。評定3.8という条件と、実績・語学のいずれかという二段構えなので、評定が安定していない場合は他の専攻の出願資格を確認したほうが早い場合があります。
準備の順番
- 志望専攻を1つに決める。専攻ごとに出願資格も選考内容も違い、複数出願はできません
- その専攻の出願資格を要項で確認する。評定型か、実績型か、語学型かで準備が変わります
- 語学で出す場合は受験時期を確認する。英語は出願期間初日から遡って2年以内という制限があります
- ドイツ語・フランス語の一部資格で出す場合は事前審査。出願期間開始日の1か月前が締切です
- 9月上旬の出願に間に合うよう書類を作る。夏休み明けからでは遅いです
- 2次選考の形式を確認する。専攻によってはグループワークがあります
書類の組み立て方は志望理由書の書き方完全ガイド、活動の整理は活動報告書の書き方、自己推薦書との書き分けは自己推薦書と志望理由書の違いで解説しています。中央大学の他学部と比較したい場合は中央大学の総合型選抜・推薦入試まとめをご覧ください。
よくある質問
【外国語型】【専攻適性型】はもうないのですか
2027年度入試から、この2つの出願方式は廃止されました。現在は専攻(プログラム)ごとに定めた方式で試験が実施されます。過年度の試験結果は旧方式で集計されているため、数字を見るときは注意してください。
中国言語文化専攻や東洋史学専攻は受けられますか
2027年度の自己推薦入学試験では、中国言語文化専攻および東洋史学専攻の募集はありません。
複数の専攻に出願できますか
できません。志望専攻(プログラム)は1つに限られます。ただし自由応募制のため、他の入試制度や中央大学の他学部、他大学との併願は妨げられていません。
評定平均が高くないと出願できませんか
専攻によります。社会学専攻は評定平均4.0以上(出願資格1)のほかに、顕著な実績(出願資格2)や語学要件(出願資格3)という入口があります。学びのパスポートプログラムは評定平均3.8以上が前提です。一方、国文学専攻や英語文学文化専攻のように語学要件で出願する専攻もあります。志望専攻の出願資格を確認してください。
まとめ
- 中央大学文学部の自己推薦入学試験は、2027年度から【外国語型】【専攻適性型】が廃止され、専攻ごとの方式に変わった
- 中国言語文化専攻・東洋史学専攻の募集はない
- 募集人員は社会学専攻18名・学びのパスポートプログラム10名が突出し、2名の専攻も5つある
- 選考は2段階。1次は書類選考、2次は外国語試験または専攻別試験+面接・グループワーク等
- 出願は2026年9月1日〜9月7日と早い。2次選考は10月24日、合格発表は11月5日
- 語学要件は英検CSE1980以上・TOEFL iBT 42以上など、商学部(英検準1級以上)より手前の水準
- ドイツ語・フランス語の一部資格で出願する場合は、出願期間開始日の1か月前までに事前審査が必要
- 志望専攻は1つに限られるが、自由応募制で他大学との併願は可能
- 要件・日程は年度で変わるため、必ず中央大学の最新の入学試験要項で確認する
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この記事の監修者
エクシオアカデミー 教務部
監修責任者:代表講師 髙久大輝
総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。