白百合女子大学の総合型選抜|4方式165名——専願は事前課題方式だけ【2027年度】

白百合の総合型は「課題図書を読み切る」入試

白百合女子大学の総合型選抜は4方式・計165名。専願は事前課題方式だけで、基礎学力方式・活動探究評価方式・講義受講方式の3つは併願制です。看板の事前課題方式は6学科すべてに学科独自の課題があり、うち4学科は課題図書を読んで書くタイプ。試験当日は課題図書を持参し、面接では選んだトピック以外の章についても質問されます。2027年度から入試名称が変わりましたが、公式に「各入試の選考内容に変更はありません」と告知されています。

エクシオの視点

「読ませて書かせる」大学。方式が違っても軸は同じ

事前課題方式の課題は学科ごとに指定されています。国語国文学科は山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書)、英語英文学科は白井恭弘『ことばの力学』(岩波新書)の第1・3・4章、発達心理学科は大芦治『心理学をつくった実験30』(ちくま新書)の第7〜9章、初等教育学科は森口佑介『10代の脳とうまくつきあう』(ちくまプリマー新書)の「はじめに」と第1章。フランス語フランス文学科は『星の王子さま』か『シャネル』を選択します。児童文化学科だけは作品提出型で、レポート・評論(2,000〜4,000字)、創作(8,000字以内)、絵本1作品のいずれかを未発表の自作で提出します。

併願で受けられる3方式も、結局は「読んで書く」設計です。講義受講方式は45分の講義を受けてから要約と自分の考えを800字以内で書き、面接で「要点をおさえられているか」を見られます(配付されるA4のメモ用紙1枚は小論文にも持ち込めます)。活動探究評価方式は小論文60分+面接20分で、活動評価型・資格評価型・探究評価高大接続型の3タイプから選択。基礎学力方式だけは面接がなく、国語40分・英語40分のマークシートで、学科によって国語と英語の配点が入れ替わります。調査書は評定を2倍して得点換算するという明文規定もあります。

併願ルール

  • ◯ 4方式のうち3方式が併願制 — 基礎学力方式・活動探究評価方式・講義受講方式は要項の見出しに「併願制」と明記されています。専願なのは事前課題方式だけです。
  • ✕ 検定料は1入試区分・1学科で35,000円 — 学科の併願はできません。ただし2027年度から、事前課題方式と基礎学力方式を同時出願すると検定料が10,000円割引になります。
  • ✕ 事前課題方式は合格したら必ず入学 — 出願条件に「各学科で学修することを強く志望し、合格した場合は、必ず本学に入学する者」と明記されています。

「(ロ)各学科で学修することを強く志望し、合格した場合は、必ず本学に入学する者」(2027年度 出願要項・総合型選抜 事前課題方式の出願条件)

4方式は「事前に読む」か「当日読む」かで分かれる

  • タイプ 1:事前課題方式(専願・110名) — 学科別の事前課題+エントリーシート+面接。4学科は課題図書型で当日持参必須。児童文化学科はレポート・創作・絵本から選ぶ作品提出型。試験10月10日。
  • タイプ 2:基礎学力方式(併願・17名) — 面接なし。基礎力テスト国語40分・英語40分(マークシート・高2まで)+自己推薦志望理由書30点+調査書10点で100点満点。学科で国語と英語の配点が入れ替わる。試験10月17日。
  • タイプ 3:活動・探究評価方式(併願・25名) — 小論文60分+面接20分。活動評価型・資格評価型・探究評価高大接続型の3タイプから選択。資格評価型は英検準2級またはCSE1,700点以上、漢検準2級以上などが対象。試験11月21日。
  • タイプ 4:講義受講方式(併願・13名) — 45分の講義を受講し、要約と自分の考えを800字以内で書く小論文60分+面接20分。講義時のメモ用紙(A4・1枚)は小論文にも持ち込める。試験12月12日。

10月・11月・12月と、方式ごとに試験日が並ぶ

種別時期内容・対象逆算の目安
出願2026年9月15日〜9月29日事前課題方式・基礎学力方式の出願(消印有効)課題図書を読み込み、600〜800字の事前課題を仕上げる
試験10月10日事前課題方式の試験(面接。課題図書を必ず持参)選んだトピック以外の章についても質問される
試験10月17日基礎学力方式の試験(国語40分・英語40分のマークシート)過去問題は赤本オンラインで閲覧・ダウンロードできる
試験11月21日活動・探究評価方式の試験(小論文60分+面接20分)出願時に活動評価型・資格評価型・探究評価高大接続型のどれかを選ぶ
試験12月12日講義受講方式の試験(講義45分→小論文60分→面接20分)昼食の持参が必要。講義の要約練習を反復する
発表11月2日・11月26日・12月16日合格発表(事前課題・基礎学力=11/2、活動探究=11/26、講義受講=12/16)併願制の3方式は他大学の結果を待てる

2027年度の変更点

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※2028年4月を目指した学部再編(文学部→「MIRAI文化学部」、人間総合学部→「人間発達科学部」)が構想されていますが、いずれも仮称・設置構想中で、2027年度入試は現行の6学科体制で実施されます。

学部別の方式ガイド

白百合女子大学 文学部・人間総合学部(6学科)|総合型選抜 事前課題方式

注意:入学検定料35,000円(1入試区分・1学科)。学科の併願はできない

注意:基礎学力方式と同時出願すると検定料が10,000円割引(2027年度から導入)

注意:2027年度から名称変更(旧「総合型選抜(Ⅰ期)<事前課題方式>」)。選考内容の変更はない

注意:国語国文学科は縦書き原稿用紙に600字以上800字以内。試験当日に課題図書を必ず持参する

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし。全体の学習成績の状況3.2以上の要件があるのは卒業生子女・在学生姉妹入試)
  • 英語資格:数値基準なし(英語資格の要件はない)
  • 募集人員:計110名(国語国文18・フランス語フランス文10・英語英文20・児童文化20・発達心理20・初等教育22)
  • 出願:出願2026年9月15日〜9月29日(消印有効)・試験10月10日・合格発表11月2日・入学手続締切11月11日
  • 選考:第1次=出願2026年9月15日〜9月29日(消印有効)。学科別の事前課題とエントリーシートを提出/第2次=面接(9時20分集合・9時30分〜。各自の集合時刻は受験票で通知)。事前課題そのものも評価対象(2026年10月10日)
  • 評価の核:6学科すべてに学科独自の事前課題があり、4学科は課題図書型。国語国文=山口仲美『日本語の歴史』、英語英文=白井恭弘『ことばの力学』第1・3・4章、発達心理=大芦治『心理学をつくった実験30』第7〜9章、初等教育=森口佑介『10代の脳とうまくつきあう』の「はじめに」と第1章、フランス語フランス文=『星の王子さま』か『シャネル』を選択。児童文化学科のみ作品提出型(レポート2,000〜4,000字/創作8,000字以内/絵本1作品のいずれかを未発表の自作で)。試験当日は課題図書を持参し、面接では選んだトピック以外の章についても質問される。

エクシオの視点:課題図書を「読んだ」で終わらせず、章ごとの論点を自分の言葉で言えるところまで持っていく必要があります。面接で選んだトピック以外を聞かれるので、全体を構造で押さえる読み方を訓練してください。

対策記事:白百合女子大学の事前課題方式|6学科の課題図書と面接の対策

白百合女子大学 文学部・人間総合学部(6学科)|総合型選抜 基礎学力方式

注意:入学検定料35,000円(1入試区分・1学科)。学科の併願はできない

注意:事前課題方式と同時出願すると検定料が10,000円割引

注意:出題範囲は国語=現代の国語・言語文化(古文・漢文を除く)、英語=英語コミュニケーションⅠ・Ⅱと論理・表現Ⅰ。いずれも高校2年次修了までの基礎的・基本的な内容

注意:過去問題は赤本オンラインで閲覧・ダウンロードできる

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準はない。ただし調査書の「全体の学習成績の状況」を2倍して得点換算する規定がある)
  • 英語資格:数値基準なし(英語資格の要件はない。英語は当日のマークシート試験で測る)
  • 募集人員:計17名(国語国文3・フランス語フランス文2・英語英文3・児童文化3・発達心理3・初等教育3)
  • 出願:出願2026年9月15日〜・試験10月17日・合格発表11月2日
  • 選考:第1次=出願2026年9月15日〜。自己推薦・志望理由書(本学所定用紙)と調査書を提出/第2次=基礎力テスト 国語40分(9時30分〜10時10分)・英語40分(10時50分〜11時30分)のマークシート。配点は基礎力テスト+自己推薦志望理由書30点+調査書10点=100点満点(2026年10月17日)。面接なし
  • 評価の核:4方式で唯一、面接がない。学科によって国語と英語の配点が入れ替わり、国語国文学科は国語40点・英語20点、フランス語フランス文学科と英語英文学科は国語20点・英語40点。調査書は「全体の学習成績の状況」を2倍して得点換算する(算出できない場合は配点の50%換算)。

エクシオの視点:面接がなく併願できる、白百合でいちばん軽い入口です。学科で国語と英語の配点が入れ替わるので、得意科目と志望学科の相性を先に確認してください。

白百合女子大学 文学部・人間総合学部(6学科)|総合型選抜 活動・探究評価方式

注意:入学検定料35,000円(1入試区分・1学科)。学科の併願はできない

注意:小論文は学科の学びに関する内容から出題される

注意:2027年度からTOEFL iBTは新スコアスケールが追加、GTEC CBTとTEAP CBTは実施終了に伴い2028年3月までの活用

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
  • 英語資格:英語資格は必須ではない(3タイプのうち〔資格評価型〕を選ぶ場合のみ関係する)。〔資格評価型〕の対象資格に英検準2級またはCSE1,700点以上、GTEC680点以上、IELTS3.5以上、TEAP135点以上、TOEIC L&R420点以上などがある(英語以外の資格でも出願可)(日本漢字能力検定準2級以上・日本語検定3級以上も対象。フランス語フランス文学科のみ仏検4級以上・DELF/DALF A1以上も対象)
  • 募集人員:計25名(国語国文5・フランス語フランス文2・英語英文5・児童文化3・発達心理5・初等教育5)
  • 出願:試験2026年11月21日・合格発表11月26日
  • 選考:第1次=出願時に[活動評価型][資格評価型][探究評価・高大接続型]の3タイプから選択して出願/第2次=小論文試験60分(9時30分〜10時30分)+面接20分(2026年11月21日)
  • 評価の核:出願の型を3つから選ぶ。活動評価型は部活動・スポーツ・文化活動や地域活動、資格評価型は取得資格、探究評価・高大接続型は探究学習の取り組みを評価する。資格評価型の対象は英検準2級またはCSE1,700点以上、GTEC680点以上、日本漢字能力検定準2級以上、日本語検定3級以上など。

エクシオの視点:3タイプから選べるので、部活の実績でも資格でも探究でも出せます。資格評価型は漢検準2級や日本語検定3級も対象なので、英語が苦手でも入口があります。

白百合女子大学 文学部・人間総合学部(6学科)|総合型選抜 講義受講方式

注意:入学検定料35,000円(1入試区分・1学科)。学科の併願はできない

注意:講義は学科ごとに専門分野の内容

注意:昼食の持参が必要(講義と小論文のあと、休憩をはさんで午後に面接)

注意:2027年度から名称変更(旧「総合型選抜(Ⅱ期)<講義受講方式>」)

  • 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
  • 英語資格:数値基準なし(英語資格の要件はない)
  • 募集人員:計13名(国語国文2・フランス語フランス文2・英語英文2・児童文化2・発達心理2・初等教育3)
  • 出願:試験2026年12月12日・合格発表12月16日
  • 選考:第1次=出願書類(エントリーシート・調査書)。エントリーシートの内容にもとづいて面接が進む/第2次=講義45分(9時30分〜10時15分)→小論文60分(要約と自分の考えを800字以内)→面接20分(12時45分〜)(2026年12月12日)
  • 評価の核:45分の学科別講義を受講し、その要約と自分の考えを800字以内で論じる。講義時に配付される大学所定のメモ用紙(A4・1枚)は小論文試験にも持ち込める。面接では「受講した講義の内容について要点をおさえることができているか」が評価される。

エクシオの視点:その場で聴いて、要約して、意見を書く力を直接測る方式です。新書の章や大学の模擬講義動画を45分で聴き、800字にまとめる練習を反復すると効きます。

2026年度の試験結果

学部・方式志願第1次合格最終合格
事前課題方式(旧・総合型選抜Ⅰ期)7169
基礎学力方式(旧・自己推薦入試Ⅰ期)5248
活動探究評価方式(旧・自己推薦入試Ⅱ期)2713
講義受講方式(旧・総合型選抜Ⅱ期)2621
総計176151

公式「2026年度 入試結果」(2026年4月1日現在)より志願→合格。当時の旧名称で掲載されているため読み替えが必要。事前課題方式の学科別は児童文化23→22、発達心理19→19、初等教育15→14など。

よくある質問

白百合女子大学の総合型選抜は専願ですか。

専願なのは事前課題方式だけです。基礎学力方式・活動探究評価方式・講義受講方式の3方式は、要項の見出しに「併願制」と明記されています。

評定平均はどのくらい必要ですか。

総合型選抜に評定平均の基準はありません。全体の学習成績の状況3.2以上という要件があるのは卒業生子女・在学生姉妹入試です。ただし基礎学力方式では、調査書の「全体の学習成績の状況」を2倍して得点換算する規定があります(算出できない場合は配点の50%換算)。

事前課題の課題図書は何ですか。

2027年度は、国語国文学科が山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書)、フランス語フランス文学科が『星の王子さま』か『シャネル―その言葉と仕事の秘密』の選択、英語英文学科が白井恭弘『ことばの力学』(岩波新書)の第1・3・4章、発達心理学科が大芦治『心理学をつくった実験30』(ちくま新書)の第7〜9章、初等教育学科が森口佑介『10代の脳とうまくつきあう』(ちくまプリマー新書433)の「はじめに」と第1章です。児童文化学科は課題図書ではなく、レポート・評論、創作、絵本のいずれかを未発表の自作で提出します。課題図書は年度で変わるため、必ず最新の要項を確認してください。

入試の名前が変わったと聞きました。

2027年度から名称が変更されました。旧「自己推薦入試(Ⅰ期)<基礎学力方式>」が「総合型選抜 基礎学力方式」に、旧「自己推薦入試(Ⅱ期)<課題小論文方式>」が「総合型選抜 活動・探究評価方式」になっています。公式に「各入試の選考内容に変更はありません」と告知されているので、過去問や過年度データはそのまま使えます。

複数の方式を受けられますか。

受けられます。ただし検定料は1入試区分・1学科で35,000円かかり、学科の併願はできません。2027年度からは事前課題方式と基礎学力方式を同時出願すると10,000円割引になります。

講義受講方式はどんな試験ですか。

45分の講義を受講し、その要約と自分の考えを800字以内で論じる小論文(60分)と面接(20分)です。講義は学科ごとに専門分野の内容で、講義時に配られる大学所定のメモ用紙(A4・1枚)は小論文試験にも持ち込めます。面接では「受講した講義の内容について要点をおさえることができているか」が見られます。昼食の持参が必要です。

掲載情報の出典と最終確認日

  • 白百合女子大学「2027年度 総合型選抜・卒業生子女・帰国子女・社会人入試 出願要項」
  • 白百合女子大学「2027年度入学者選抜の変更点について(まとめ)」(2026年3月3日付)
  • 白百合女子大学 入試制度ページおよび総合型選抜4方式の各ページ
  • 白百合女子大学「2026年度 入試結果」(2026年4月1日現在)

いずれも2026-08-28確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。

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