津田塾大学の総合型選抜|6方式・募集85名——専願と併願可が学科で分かれる【2027年度】
津田塾の総合型は「学科ごとに別の入試」
津田塾大学の総合型選抜は、学科ごとの独自要項による6方式(計85名)です。国際関係・多文化・国際協力・英語英文(探究型/英語4技能型)は第一志望・入学確約の専願。一方、情報科学と総合政策は「他大学との併願も可能」と要項に明記されており、設計がはっきり分かれます。全方式に共通するのは、評定平均の基準がないこと、出願9月1日〜16日・二次選考10月31日の同日実施、そして英語力の証明書類の提出です。
エクシオの視点
「津田塾の総合型は専願」と一括りにすると、2つの持ち駒を見落とす
国際関係(30名)は現代世界に関する小論文、多文化・国際協力(5名)はフィールドワークにもとづくプレゼン、英語英文は探究報告書型と英語4技能試験型の2本立て——4方式は第一志望・入学確約の専願で、学科の学びに直結した課題が課されます。とくに多文化の「実際にフィールドワークを行い、そのデータで発表する」設計と、英文・探究型の「問い→調査→答え」構成指定の報告書は、探究活動をやり込んだ人がそのまま勝負できる入試です。
見落とされがちなのが、情報科学(10名)と総合政策(20名)の2方式です。どちらも「他大学との併願も可能」と要項に明記され、第一志望条項がありません。情報科学は数学の事前課題+小論文+面接、総合政策は現代社会の論述課題1200字+面接のみ。専願の総合型が並ぶ9〜11月に、併願の持ち駒として組み込める貴重な選択肢です。
併願ルール
- ✕ 4方式は専願(第一志望・入学確約) — 国際関係・多文化・国際協力・英語英文(探究型/英語4技能型)は「進学を第一志望とし、合格した場合は入学を確約できる者」が出願資格です。入学後の転部転科も認められません。
- ◯ 情報科学・総合政策は他大学併願可 — 両学科の要項に「他大学との併願も可能です」と明記されています。ただし津田塾内の他学科・他学部の総合型と同時に出すことはできません。
- ✕ 英語英文の2方式は相互併願不可 — 探究型と英語4技能型はどちらか1つを選んで出願します。探究型のみ、出願時に英語4技能の基準スコア(英検CSE1950等)が必要です。
「他大学との併願も可能です。ただし、本学学芸学部他学科及び総合政策学部の総合型選抜との併願はできません」(2027年度 情報科学科 総合型選抜 募集要項)
6方式は3タイプ。課題の型から逆算して選ぶ
- タイプ 1:探究・プレゼン型 — 多文化・国際協力(フィールドワーク実施が前提の10分発表)と英語英文・探究型(問い→調査→答え構成の報告書1200字+10分発表)。探究活動の蓄積がそのまま武器になる。
- タイプ 2:当日試験型 — 国際関係(現代世界に関する小論文60分+面接)と英語英文・英語4技能型(当日の英語4技能総合試験)。その場の実力で勝負する。
- タイプ 3:事前課題×面接型(併願可) — 情報科学(数学の事前課題+小論文40分+面接)と総合政策(現代社会の論述1200字+面接のみ)。自宅で仕上げる課題が実質の筆記で、他大学と併願できる。
出願9月・試験10月31日・発表11月上旬の一本道
| 種別 | 時期 | 内容・対象 | 逆算の目安 |
|---|---|---|---|
| 出願 | 2026年9月1日〜16日 | 全6方式の出願(必着)。志望理由書1200字・英語の証明書類・方式別の課題(探究報告書・数学課題・論述課題)を提出 | 事前課題系は夏休み中に仕上げて添削を。英語スコアの証明書手配も早めに |
| 発表 | 10月3日 | 第1次選考(書類)結果発表(全方式・郵送) | 合格通知に二次の詳細が同封される |
| 試験 | 10月31日 | 第2次選考(全方式同日。学芸5方式=小平キャンパス/総合政策=千駄ヶ谷キャンパス) | 小論文・プレゼン・英語4技能・面接と方式別。事前課題の内容を口頭で説明できる状態に |
| 発表 | 11月6日・11日 | 合格発表(国際関係・多文化・英文2方式=11/6、情報科学・総合政策=11/11。郵送・速達) | 不合格でも一般選抜(1月出願)へ切替できる日程 |
学部別の方式ガイド
津田塾大学 学芸学部 英語英文学科 英語英文学科|総合型選抜(英語4技能型)
注意:探究型と英語4技能型は同一学科の2方式だが、相互併願不可(どちらか1つを選ぶ)
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:英語の能力を証明する書類の提出は必須(下限基準なし)。選考の中心は当日の英語4技能総合試験(スコアの高さより、書類の「英語に関わる体験・活動」と当日の試験で評価される)
- 募集人員:10名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月6日・入学手続締切11月20日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書・英語の能力を証明する書類。英語に関わる体験・活動を評価)/第2次=英語4技能(listening/speaking/reading/writing)の総合試験(10月31日・小平キャンパス)
- 評価の核:「特に英語の力を重視して受験者の力をみる」と要項が明言する方式。出願時のスコアに下限基準はなく、当日の4技能総合試験で英語力を直接測る。一次の書類では、どのような英語に関わる体験や活動をしてきたかが評価される。
エクシオの視点:スコアの門がない代わりに、当日その場の4技能試験で決まる「実技型」。スピーキングを含む対策が必須なので、英検準1級の二次対策やオンライン英会話をそのまま転用できます。
津田塾大学 学芸学部 英語英文学科 英語英文学科|総合型選抜(探究型)
注意:探究活動報告書には参考文献リスト(字数外)と、必要に応じて図版・データ表を含める
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:TOEFL iBT42以上/TOEIC L&R550かつS&W240以上/IELTS4.0以上/GTEC930以上/TEAP225以上/英検CSE1950以上(2級以上受験)のいずれか(出願資格としての基準(6方式で唯一の下限基準)。英検以外は2024年4月1日以降受験分のみ有効)
- 募集人員:10名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月6日・入学手続締切11月20日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書・探究活動報告書1200字以内〔問い→調査→答えの構成・参考文献必須〕・英語4技能の基準スコア)/第2次=探究活動に関するプレゼンテーション10分(日本語または英語)+質疑応答10分程度(10月31日・小平キャンパス)
- 評価の核:高校での探究活動の完成度で勝負する方式。報告書は「問いの提示(序論)→調査した内容(本論)→問いに対する答え(結論)」の構成が指定され、参考文献リストが必須。二次はその探究を10分で発表し、質疑に答える。英語での発表も選択できる。
エクシオの視点:探究の「問い」が浅いと報告書の段階で決まってしまいます。1200字は短いので、問い1つ×根拠2〜3本×結論の絞り込みが鍵。英語スコア(英検2級級)は出願の門なので早めに確保を。
津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 国際関係学科|総合型選抜
注意:既卒は2025年3月以降卒業した者まで出願可(6方式で唯一、既卒年数の制限が明記されている)
注意:志望理由書は1200字以内(PC使用が望ましい・A4用紙1枚)
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:英語の能力を証明する書類(TOEFL iBT・TOEIC L&R+S&W・IELTS・GTEC・TEAP・英検のいずれか)の提出が必須(スコアの下限基準なし)(英検以外は2024年4月1日以降の受験分のみ有効。TOEIC IP・IELTS General Trainingは不可)
- 募集人員:30名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月6日・入学手続締切11月20日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書1200字以内・英語の能力を証明する書類)/第2次=現代世界に関する小論文60分(9:00〜10:00。国際関係学を学ぶうえで必要な基礎知識・思考力・表現力)+面接(10月31日・小平キャンパス)
- 評価の核:6方式で最大の募集30名。小論文は「現代世界」がテーマで、国際関係学の基礎知識と思考力・表現力を直接問う。面接では志望理由・将来の希望・現代世界への問題意識を確認。求める力として「文章で適切に表現する力」「対話を通して問いに深く向き合う力」「国際社会を広い視野で考察する力」を掲げる。
エクシオの視点:「現代世界に関する小論文」は時事の暗記ではなく、国際ニュースを構造で説明できるかの勝負。日頃から紛争・貿易・環境などのテーマを「なぜ」で掘る習慣が最大の対策です。募集30名は女子大の総合型として大型。
津田塾大学 学芸学部 多文化・国際協力学科 多文化・国際協力学科|総合型選抜
注意:フィールドワークは身近な事例を対象にしてよい(要項明記)。高校在学中の自由研究等の内容も使用可
注意:配付資料には写真・図表の挿入可。自分用レジュメへの書き込み・資料追加は不可
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:英語の能力を証明する書類(TOEFL iBT・TOEIC L&R+S&W・IELTS・GTEC・TEAP・英検のいずれか)の提出が必須(スコアの下限基準なし)(英検以外は2024年4月1日以降の受験分のみ有効。TOEIC IP・IELTS General Trainingは不可)
- 募集人員:5名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月6日・入学手続締切11月20日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書1200字以内・英語の能力を証明する書類)/第2次=プレゼンテーション10分(「大学でフィールドワークによって探究したい研究テーマ」を、実際に行ったフィールドワークの資料・データで発表)+面接20分(10月31日・小平キャンパス)
- 評価の核:受験者が実際に行ったフィールドワーク(観察・聞き取り)が発表の前提という、全国でも珍しい設計。身近な事例や高校の自由研究の内容でもよいと要項が明記しており、「現地で集めた一次情報をもとに語れるか」を測る。レジュメはA4・2ページ以内を面接官用に3部持参。
エクシオの視点:机上のレポートではなく「足で集めたデータ」が要求される方式。夏のうちに聞き取りや観察を1本実施しておけるかで決まります。募集5名の小規模ですが、探究活動をやり込んだ人には最高の舞台です。
津田塾大学 総合政策学部 総合政策学科 総合政策学科|総合型選抜
注意:事前課題は公式サイトからダウンロード。自分の言葉で1200字以内(手書き・PCいずれも可)
注意:入学手続締切は12月18日と、学芸学部(11月20日)より約1ヶ月遅い
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:英語の能力を証明する書類(TOEFL iBT・TOEIC L&R+S&W・IELTS・GTEC・TEAP・英検のいずれか)の提出が必須(スコアの下限基準なし)(英検以外は2024年4月1日以降の受験分のみ有効。TOEIC IP・IELTS General Trainingは不可)
- 募集人員:20名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月11日・入学手続締切12月18日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書1200字以内・英語の能力を証明する書類・事前課題〔現代社会が抱える諸課題に関する論述問題〕1200字以内)/第2次=面接(事前課題の解答内容と志望理由書をもとに、学修の希望・問題意識・将来への抱負を問う)(10月31日・千駄ヶ谷キャンパス)
- 評価の核:自宅で取り組む論述課題(現代社会の諸課題・1200字)が実質の筆記試験で、二次は面接のみというシンプルな設計。他大学との併願が可能で、第一志望条項がない。会場は6方式で唯一の千駄ヶ谷キャンパス。
エクシオの視点:併願可・二次は面接のみ・手続締切も遅めと、他校と組み合わせやすい方式。ただし事前課題の論述が事実上の合否線なので、「書いて添削を受ける」工程を出願前に最低2周入れたいところです。
津田塾大学 学芸学部 情報科学科 情報科学科|総合型選抜
注意:出願資格:数Ⅰ〜Ⅲ・A・B・Cまたはそれに準ずる科目を履修済みまたは卒業までに履修見込みであること
注意:「自ら学び、自ら考え、自ら行動する積極的な学生」を求める(学科の建学精神の言明)
- 評定基準:数値基準なし(評定平均の数値基準なし)
- 英語資格:英語の能力を証明する書類(TOEFL iBT・TOEIC L&R+S&W・IELTS・GTEC・TEAP・英検のいずれか)の提出が必須(スコアの下限基準なし)(英検以外は2024年4月1日以降の受験分のみ有効。TOEIC IP・IELTS General Trainingは不可)
- 募集人員:10名
- 出願:出願2026年9月1日〜16日(必着)・一次発表10月3日・二次選考10月31日・合格発表11月11日・入学手続締切11月20日
- 選考:第1次=書類選考(志願票・調査書・志望理由書・英語の能力を証明する書類・数学に関する事前課題〔数Ⅰ・Ⅱ・A〔図形の性質、場合の数と確率〕・B〔数列〕・C〔ベクトル〕〕。高度な資格・技能を示す書類の任意提出可)/第2次=小論文40分(10:50〜11:30)+面接(13:00〜。数学事前課題の解答と小論文に関連する事柄を質問し、数理的思考力・論理表現力を評価)(10月31日・小平キャンパス)
- 評価の核:自宅で解く「数学の事前課題」と、当日の小論文・面接を組み合わせて数理的思考力を測る。面接では事前課題の解答について質問されるため、「解けた」だけでなく「説明できる」ことが必要。他大学との併願が可能で、第一志望条項がない。
エクシオの視点:津田塾の総合型で数少ない「併願可」方式。数学の事前課題は時間をかけて仕上げられるぶん、面接での説明力が差になります。解答の根拠を口頭で再構成する練習をセットで。
よくある質問
津田塾大学の総合型選抜は専願ですか。
学科によります。国際関係・多文化・国際協力・英語英文(探究型/英語4技能型)の4方式は第一志望・入学確約の専願です。情報科学と総合政策の2方式は「他大学との併願も可能」と要項に明記されています(津田塾内の総合型どうしの併願は不可)。
評定平均の基準はありますか。
6方式すべてにありません。調査書は提出しますが、数値の下限指定はありません。
英語の資格は必要ですか。
全方式で「英語の能力を証明する書類」(TOEFL iBT・TOEIC L&R+S&W・IELTS・GTEC・TEAP・英検のいずれか)の提出が必要です。下限基準があるのは英語英文・探究型のみ(英検CSE1950以上〔2級以上受験〕、TOEFL iBT42以上、IELTS4.0以上など)。他方式は提出のみで基準はありません。
浪人生(既卒)でも出願できますか。
出願できます。国際関係学科のみ「2025年3月以降卒業した者」の制限があります(実質2浪まで)。他の方式には既卒年数の制限の明記はありません。なお女子大学のため出願できるのは女子のみです。
複数の方式に出願できますか。
できません。学芸学部の総合型は他学科・総合政策学部との併願不可で、英語英文学科の探究型と英語4技能型も相互併願不可です。二次選考も全方式10月31日の同日実施です。
どの方式が併願の持ち駒に向いていますか。
情報科学(数学事前課題+小論文+面接)と総合政策(論述課題1200字+面接のみ)です。どちらも他大学との併願が明示的に認められており、第一志望条項がありません。総合政策は入学手続締切も12月18日と遅めです。
掲載情報の出典と最終確認日
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜 募集要項」(国際関係学科)
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜 募集要項」(多文化・国際協力学科)
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜(探究型)募集要項」(英語英文学科)
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜(英語4技能型)募集要項」(英語英文学科)
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜 募集要項」(情報科学科)
- 津田塾大学「2027年度 総合型選抜 募集要項」(総合政策学部 総合政策学科)
いずれも2026-08-26確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。
津田塾大学を検討するなら、あわせて見ておきたい大学
女子大の他の大学です。併願できるか・評定が要るか・規模がどれくらいかは大学ごとに大きく違うので、出願先を決める前に並べて確認してください。
- 東京女子大学の総合型選抜(掲載2方式・併願可) — 併願可。講義理解型(評定3.7+英語2級級)と数学型(評定不問)の2本立て
- 日本女子大学の総合型選抜(掲載8方式・併願可) — 併願可・評定不問・183名。学科別の筆記+口述で決まる大きな門
- 聖心女子大学の総合型選抜(掲載3方式・方式による) — 学部一括募集(学科決定は2年次)。併願可は英語外部試験利用方式のみ
- 昭和女子大学の総合型選抜(掲載2方式・ほぼ併願可) — 専願は2学科のみ。2027年度新設の基礎学力テスト型は最大17学科まで併願できる
- 白百合女子大学の総合型選抜(掲載4方式・ほぼ併願可) — 4方式中3方式が併願可。事前課題方式は6学科すべてに学科独自課題(4学科は課題図書)
- フェリス女学院大学の総合型選抜(掲載4方式・期による) — 出願基準なし(評定・資格の要件なし)。Ⅱ期は全方式で専願・併願を選べる