面接の逆質問対策|大学入試での好印象な返しとNG例

監修:エクシオアカデミー 教務部

総合型選抜や学校推薦型選抜の面接の最後によく聞かれる「何か質問はありますか」。この逆質問は、大学への関心の深さと入学後の意欲を示す最後のチャンスです。結論から言うと、好印象につながる逆質問は「大学の教育内容を具体的に調べたうえで、自分の学びたいこととつなげて聞くもの」であり、逆に評価を下げてしまうのは「調べればすぐわかること」や「大学側にメリットがない質問」です。この記事では、好印象な返し方の型と、避けたいNG例を整理して解説します。

そもそも「逆質問」とは何か・なぜ聞かれるのか

逆質問とは、面接官から「最後に何か質問はありますか」「聞いておきたいことはありますか」と尋ねられる場面のことです。総合型選抜・学校推薦型選抜は、文部科学省が示す実施時期などの共通ルールのもとで各大学が独自に選考内容を設計しており、面接の位置づけや配点、逆質問の有無も大学・学部によって異なります。そのため、逆質問が「必ず聞かれる」ものではありませんが、聞かれた場合にどう答えるかは事前に準備しておく価値があります。

大学側が逆質問の時間を設ける主な意図は、次のようなものと考えられます。

逆質問は「評価のための追加質問」というより、「受験生の関心度を測る補助的な場面」と捉えると準備しやすくなります。

逆質問で見られている3つのポイント

逆質問への返し方から、面接官は主に次のような点を見ていると考えられます。

見られているポイント具体的な内容
大学研究の深さアドミッションポリシーやカリキュラムをどこまで調べているか
入学後のビジョン大学で何を学び、どう成長したいか具体的にイメージできているか
コミュニケーションの姿勢質問の仕方が丁寧で、場にふさわしいか

この3点を意識するだけで、逆質問の準備の方向性がかなり明確になります。大学が求める人物像を理解するうえでは、アドミッションポリシーの調べ方と読み解き方も参考にしてください。

好印象な逆質問を作る3つの型

好印象な逆質問には、いくつかの共通パターンがあります。以下の3つの型を押さえておくと、応用がききやすくなります。

型1:カリキュラム・学びの中身に関する質問

シラバスやパンフレットだけでは分からない、実際の学びの雰囲気や進め方を尋ねるタイプです。「〇〇のゼミでは、実際にどのような形式で議論が行われることが多いですか」のように、具体的な授業名やプログラム名を挙げると、しっかり調べている印象になります。

型2:学生生活・成長機会に関する質問

留学制度や課外活動、学内での研究発表の機会など、大学生活の中での成長機会について尋ねるタイプです。自分の将来像と結びつけて聞くと、より説得力が増します。

型3:自分の学びたいことと大学の特色を結びつける質問

「私は〇〇に関心があり、貴学の△△という特色に魅力を感じているのですが、実際に在学中に〇〇を深めるための機会はありますか」というように、自分の志望理由と大学の特色をセットで質問する形です。この型は、志望理由書や自己紹介で伝えた内容と一貫性を持たせやすいのが特徴です。自己紹介の組み立て方は大学面接の1分自己紹介|構成テンプレと文字数目安も参考になります。

好印象な逆質問の具体例

シーン別に、好印象につながりやすい逆質問の例を挙げます。実際に使う際は、必ず志望する大学・学部の名称やプログラム名に置き換えてください。

シーン逆質問の例
学びの中身を知りたいとき「入学後、早い段階からゼミや少人数授業に参加できる機会はありますか」
将来像と結びつけたいとき「〇〇分野を将来の仕事につなげたいと考えていますが、在学中にどのような実践的な学びの機会がありますか」
大学の特色を深掘りしたいとき「貴学の△△プログラムに魅力を感じていますが、実際に参加している学生はどのような活動をしていますか」

こうした質問は、単に情報を聞き出すだけでなく「自分はここまで調べて、ここまで考えている」という姿勢そのものが評価につながります。

絶対に避けたいNG逆質問例

一方で、逆質問の内容によっては、かえってマイナスの印象を与えてしまうことがあります。以下のような質問は避けましょう。

NG逆質問の例何が問題か
「学費はいくらですか」「倍率はどのくらいですか」募集要項やパンフレットで調べられる内容であり、研究不足に見える
「特にありません」とだけ答える関心の低さや準備不足の印象を与えやすい
「合格するにはどうすればいいですか」面接の場にふさわしくなく、対策の丸投げに見える
大学の欠点や評判をあえて確認するような質問場の雰囲気を壊し、失礼な印象になりやすい

「質問はありません」と答えること自体が即座に不合格につながるとは限りませんが、少なくとも準備をしてきた受験生という印象は与えにくくなります。可能であれば、事前に1〜2個は逆質問を用意しておくと安心です。

逆質問を準備する際の3ステップ

逆質問は、思いつきで作るのではなく、次のような手順で準備すると精度が上がります。

  1. 大学公式サイト・募集要項・パンフレットを読み込む:カリキュラム、ゼミ、留学制度、研究室の情報などを確認します。
  2. 自分の志望理由書・自己紹介の内容と照らし合わせる:一貫性のある質問になるよう、自分が伝えたい人物像と結びつけます。
  3. 調べても分からないことに絞り込む:公式情報で答えが分かることは避け、実際の学生生活や運用面など、現場でしか分からないことに焦点を当てます。

この準備は、面接全体の一貫性を高める練習にもなります。話し方のテクニックよりも一貫した準備が大切だという考え方は、面接が苦手でも逆転できる:話し方より「一貫性」を磨く準備術でも解説しています。また、面接全体の質問傾向を押さえておきたい場合は総合型選抜の面接対策|よく聞かれる質問と回答例も参考にしてください。

模擬面接で逆質問を練習する意味

逆質問は本番でとっさに考えるよりも、事前に声に出して練習しておくことで、落ち着いて自然に話せるようになります。オンラインでの模擬面接でも、逆質問のやり取りを含めて練習することは十分可能です。オンライン模擬面接の効果や活用のコツについてはオンラインの模擬面接は効果ある?対面との違いと活用のコツで詳しく紹介しています。

大学固有の情報を扱う際の注意点

本記事で紹介した逆質問の型や例は、あくまで一般的な考え方です。実際に出願を検討する大学・学部の入試方式名、出願要件、試験日程、評定基準、倍率などは年度によって変更される場合があります。これらの固有情報については、本記事の内容だけで判断せず、必ず各大学の公式の募集要項で最新情報を確認してください。総合型選抜そのものの仕組みを基礎から確認したい方は、総合型選抜とはのページも参考になります。

よくある質問

逆質問がないと不合格になりますか

逆質問の有無だけで合否が決まるとは考えにくいですが、面接全体の印象の一部として見られる可能性はあります。「特にありません」で終わらせるよりも、1〜2個の質問を用意しておくほうが、準備してきた姿勢を伝えやすくなります。

逆質問はいくつ用意しておけばいいですか

本番では時間の都合上1つしか聞けないこともあるため、2〜3個ほど用意しておくと安心です。カリキュラム系・学生生活系など、異なる切り口で用意しておくと、面接の流れに応じて選びやすくなります。

面接官によって答えにくい逆質問もありますか

面接官の立場(教員か職員かなど)によって答えやすい範囲が異なることがあります。誰が対応してもある程度答えやすい、カリキュラムや学生生活に関する質問を軸にしておくと安全です。

まとめ

無料受験相談のご案内

エクシオアカデミーは、総合型選抜・学校推薦型選抜専門の完全オンライン塾で、全国どこからでも受講いただけます。逆質問を含めた面接対策や志望理由書の作成など、一人ひとりの状況に合わせた学習の進め方について、無料受験相談で詳しくご案内しています。無料受験相談を予約するからお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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