面接「最近気になるニュース」の答え方と準備法
監修:エクシオアカデミー 教務部
総合型選抜・学校推薦型選抜の面接では「最近気になったニュースはありますか」という質問が非常によく出ます。この質問への答え方の結論を先に言うと、大切なのはニュースの詳しさではなく、そのニュースに対する自分の考えを、志望する学部の学び・関心とつなげて話せるかどうかです。単に「知っている」だけでは評価されにくく、逆に有名なニュースでなくても、自分の言葉で意見と理由を語れれば十分に印象に残る答えになります。この記事では、ニュース質問への準備法と、学部に引きつけた答え方のコツを具体的に解説します。
なぜ面接官は「最近のニュース」を聞くのか
面接官がこの質問をする狙いは、主に次の3点にあると考えられます。
- 社会への関心の広さと継続性を見たい(一時的な受験対策ではなく、日常的に社会に目を向けているか)
- 自分の頭で考える力を見たい(ニュースを知っているだけでなく、意見を持てているか)
- 志望分野との接続力を見たい(自分の関心と学部での学びがつながっているか)
つまりこの質問は、単なる雑談ではなく、志望理由書や自己PRと同じように「その人らしさ」と「学部への意欲」を確認するための質問だと考えると準備の方向性が見えてきます。総合型選抜・学校推薦型選抜の面接全体でよく聞かれる質問については、総合型選抜の面接対策|よく聞かれる質問と回答例でも整理していますので、あわせて確認してみてください。
よく出る質問パターンの具体例
「最近のニュース」に関する質問は、いくつかのバリエーションで聞かれます。代表的なものを挙げます。
- 最近気になったニュースを一つ教えてください
- 最近のニュースの中で、志望する学部の学びに関係すると思うものはありますか
- 今、社会で起きている問題の中で、自分が解決に関わりたいと思うことはありますか
- 新聞やニュースはどのくらいの頻度で見ていますか、具体的な情報源は
これらは形は違っても、狙いは共通しています。「知っているか」ではなく「どう考えたか」を聞かれているという点を押さえておくと、どのパターンにも対応しやすくなります。学校推薦型選抜でよく聞かれる質問全体像は、推薦入試の面接でよく聞かれる質問15選と、答え方の原則にまとめていますので参考にしてください。
ニュース質問に強くなる準備法3ステップ
付け焼き刃で覚えたニュースは、深掘りする質問が来ると答えに詰まってしまいます。以下の3ステップで、時間をかけて準備することをおすすめします。
ステップ1:情報源を絞って、毎日短時間でも触れる
すべてのニュースを追う必要はありません。新聞のニュースアプリ、NHKニュース、志望学部に関連する専門メディアなど、信頼できる情報源を2〜3つに絞って毎日5〜10分でも継続的に触れる習慣をつけましょう。継続していると「最近気になるニュース」を聞かれたときに、自然と複数の候補が頭に浮かぶようになります。
ステップ2:志望分野に引きつけてノートに整理する
気になったニュースを見つけたら、次の4項目を簡単にメモしておくと本番で話しやすくなります。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 事実 | 何が起きたか(一言で) |
| 自分の意見 | 賛成・反対・懸念など、自分の立場 |
| 理由 | なぜそう考えるか(根拠や体験) |
| 学部との関連 | 志望学部の学びとどうつながるか |
この表を数個分、志望学部に関連するテーマで作っておくと、本番で聞かれたときに慌てずに話せます。志望学部が何を重視しているかは、アドミッションポリシーを読むと具体的にイメージしやすくなります。調べ方はアドミッションポリシーの調べ方と読み解き方:出願校リストのつくり方で解説しています。
ステップ3:「事実→意見→理由→学部との関連」の型で話す練習をする
本番で話す際は、次の順番で組み立てると分かりやすく伝わります。
- 事実:ニュースの概要を一文で簡潔に伝える
- 意見:自分がどう感じたか、どう考えたかを述べる
- 理由:なぜそう考えたのか、根拠や自分の経験を交える
- 学部との関連:志望学部の学びや将来やりたいこととどうつながるかを添える
この型は、志望理由書や自己PRで使われる構成と共通しています。一貫した話し方を身につけることは、面接全体の評価にも良い影響を与えます。話し方に自信が持てない人は、面接が苦手でも逆転できる:話し方より「一貫性」を磨く準備術も参考にしてください。
学部に引きつけた答え方のコツ
同じニュースでも、学部によって注目するポイントは変わります。以下は考え方の一例です。
| 志望分野 | ニュースへの注目の仕方の例 |
|---|---|
| 経済・経営系 | 価格や企業の動き、消費行動への影響に注目する |
| 法学・政治系 | 制度や権利、社会的な合意形成の観点から考える |
| 国際系 | 国際関係や文化的背景、多様な立場からの見方を意識する |
| 福祉・心理系 | 当事者の立場や支援のあり方に目を向ける |
| 理工・情報系 | 技術的な仕組みや今後の社会への影響を考える |
このように、同じニュースでも「どの角度から見るか」を変えるだけで、志望学部への関心の高さが伝わりやすくなります。実際に学部別にどのような視点が求められるかは、大学ごとの募集要項や過去の面接内容の傾向によっても異なりますので、必ず各大学の公式の募集要項で最新情報を確認してください。
やってしまいがちなNG例
ニュース質問への回答でよくある失敗パターンも押さえておきましょう。
- 難しいニュースを無理に選んでしまう:内容を正確に説明できず、深掘りされると答えられなくなる
- 感想だけで終わってしまう:「驚きました」「大変だと思いました」だけで理由や学部との関連がない
- 暗記した文章をそのまま話す:想定外の角度で質問されると対応できず、不自然になる
- 極端な政治的立場を断定的に語る:面接は意見の正誤を問う場ではないため、根拠を持って冷静に語る姿勢が大切
特に「暗記した答えをそのまま話す」ことは、深掘り質問への弱さにつながります。想定質問だけでなく、なぜそう考えるのかを自分の言葉で説明できるように準備しておくことが大切です。オンラインでの模擬面接を活用すると、こうした深掘りへの対応力も確認しやすくなります。詳しくはオンラインの模擬面接は効果ある?対面との違いと活用のコツをご覧ください。
直前期の準備スケジュールの目安
ニュース対策は、直前に詰め込むよりも余裕を持って進めるほうが効果的です。
- 面接の2〜3か月前:情報源を決め、毎日少しずつニュースに触れる習慣をつくる
- 面接の1か月前:気になったニュースを志望分野に引きつけて整理し、ノートにまとめる
- 面接の2週間前:型に沿って声に出して話す練習をし、想定外の深掘り質問にも対応できるか確認する
- 面接の直前:新しい大きなニュースがないか最終確認し、話す内容を無理に増やさず整理する
この準備は、自己紹介や志望理由の深掘り対策とも共通する部分が多くあります。1分程度の自己紹介の構成については大学面接の1分自己紹介|構成テンプレと文字数目安も参考になります。志望理由書の内容と面接での回答に一貫性を持たせることは、総合型選抜・学校推薦型選抜全体で重視されるポイントです。制度全体の流れについては総合型選抜の解説ページもあわせてご確認ください。
よくある質問
ニュースを全然見ていない場合、今から間に合いますか
間に合います。大切なのは知識量ではなく、少数のニュースについて自分の意見を持てているかどうかです。今日からでも、志望分野に関連するニュースを1つ選び、事実・意見・理由・学部との関連の4項目を整理する練習を始めれば、本番までに十分対応できる準備が可能です。
政治的・社会的に意見が分かれるニュースを選んでも大丈夫ですか
避ける必要はありませんが、断定的な言い方は避け、根拠を持って冷静に自分の考えを述べる姿勢が大切です。異なる立場があることを理解した上で、自分はなぜその考えに至ったのかを説明できると、落ち着いた印象を与えられます。
志望学部に直接関係するニュースが見つからない場合はどうすればよいですか
無理に関連付けようとせず、まずは自分が本当に気になったニュースを選びましょう。そのうえで、自分の関心の背景や将来やりたいこととどうつながるかを考えると、無関係に見えるニュースでも自然な接続点が見つかることが多くあります。
まとめ
- 「最近のニュース」の質問は、知識量ではなく考える力と学部への関心の深さを見るための質問
- 情報源を絞って日常的に触れ、事実・意見・理由・学部との関連の4項目で整理しておくと本番で話しやすい
- 同じニュースでも学部によって注目する角度を変えると、志望への熱意が伝わりやすくなる
- 暗記した答えをそのまま話すのではなく、深掘り質問にも対応できるよう自分の言葉で準備する
- 大学固有の選考内容や評価基準は年度で変わるため、必ず各大学の公式の募集要項で最新情報を確認する
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この記事の監修者
エクシオアカデミー 教務部
監修責任者:代表講師 髙久大輝
総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。