面接「最後に一言」の答え方|型と例文・NG例
監修:エクシオアカデミー 教務部
面接の終わりに「最後に何か言い残したことはありますか」と聞かれることがあります。この質問には、他の質問ほどの配点はありません。それでも準備しておく価値があるのは、面接の途中で答えきれなかった一点を、自分の側から回収できる唯一の機会だからです。結論として、答えは30秒・約100字にまとめ、「補足型」「意欲再提示型」「感謝と決意型」の三つから、その日の面接の流れに合わせて選びます。三つとも用意しておき、本番で選ぶのが準備の形です。
「一言」と「質問はありますか」は別の質問です
まず、聞かれ方によって求められているものが違います。
| 聞かれ方 | 求められているもの |
|---|---|
| 最後に何か質問はありますか | 大学への質問。いわゆる逆質問 |
| 最後に何か言い残したことはありますか | 自分についての補足 |
| 最後に一言お願いします | 締めの言葉 |
| 言い足りないことがあれば | 答えきれなかった内容 |
逆質問に自分のアピールで答えると、質問に答えていないことになります。逆に「一言」に質問で返すのも噛み合いません。逆質問の作り方は面接の逆質問対策|大学入試での好印象な返しとNG例で別に扱っています。この記事は「一言」「言い残したこと」のほうです。
三つの型と、選び分けの基準
| 型 | 選ぶ場面 | 構成 | 字数目安 |
|---|---|---|---|
| 補足型 | 答えきれなかった質問がある | どの質問の補足かを示す→事実を1つ→学びへの接続 | 90〜120字 |
| 意欲再提示型 | 面接がひととおり順調に進んだ | 問いを言い直す→この大学で学ぶ理由→締め | 80〜110字 |
| 感謝と決意型 | 時間が押している | 時間への感謝→決意を1文 | 40〜60字 |
補足型を選ぶ場合、補足するのは一点だけにします。二つ話すと30秒を超え、時間を読めないという印象が、補足の中身より強く残ります。
また、補足の際に言い訳を添えないでください。「緊張してうまく答えられませんでしたが」と前置きすると、その一言のほうが記憶に残ります。補足したい内容から直接入ります。
回答例(各型・30秒程度)
面接では敬体で話します。 自分の面接の内容に置き換えて使ってください。
補足型
先ほどの、聞き取りで何が分かったのかというご質問について、一点補足させてください。20人のうち14人が週に1回以下しか買い物に出られておらず、そのうち9人は移動手段を持っていませんでした。この数字を出発点に、貴学で地域の小売と移動の関係を学びたいと考えています。
補足する質問を特定してから、答えきれなかった事実を数字で述べ、学びに接続しています。約110字です。
意欲再提示型
祖母が片道40分かけて買い物に出る姿から始まった、店が減ることは暮らしに何をもたらすのかという問いが、私の志望の出発点です。この問いに事実で答えられるようになるために、貴学△△学部で学びたいと考えています。本日はありがとうございました。
志望理由の答えで使った言葉をそのまま使うため、面接全体が一本の線でつながります。約100字です。志望理由の組み立ては面接「志望理由」の答え方|1分で答える構成と例文を参照してください。
感謝と決意型
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。貴学で、地域の課題を事実で語れるようになりたいと考えています。
約60字、15秒です。時間が押しているときはこれで足ります。後半に志望の核が一語だけ残っている点が要点で、単なる挨拶で終わっていません。
避けたい答え方
- 「特にありません」:用意した一つを使わずに終えることになります。時間が無いなら感謝と決意型で15秒です
- 新しいエピソードを始める:「実は他にも」は、面接全体の一貫性を崩し、時間も超えます
- 言い訳をする:「緊張して話せませんでしたが」は、補足の中身より印象に残ります
- 2分以上話す:面接官は次の受験生を待たせています
- 質問で返す:「一言」と言われて「合格発表はいつですか」では噛み合いません
- 合否に触れる:「ぜひ合格させてください」は、判断の材料になりません
事前に用意しておくもの
三つの型のうち、意欲再提示型と感謝と決意型は事前に文が決まります。補足型だけは本番で内容が決まるため、代わりに「聞かれたら深く答えられる事実」を二つ持っておきます。
- 志望理由の答えから、問いの一文を抜き出す(意欲再提示型の芯になります)
- 志望の核を一語だけ残した二文を作る(感謝と決意型)
- 深く答えられる事実を二つ選び、数字まで言えるようにしておく(補足型の材料)
- 自己紹介から一言までを通しで話し、時間を計る
4で通しの練習をするのは、最後の一言だけを単独で用意すると、面接全体と語彙がずれるためです。志望理由・学びたいこと・頑張ったことと同じ場面を使うと、締めまで一貫します。関連する質問は面接「大学で学びたいこと」の答え方|構成と例文と面接「高校生活で頑張ったこと」の答え方|構成と例文で扱っています。
オンライン面接では、最後の一言のあとに退出の所作が続きます。画面越しの終わり方は大学入試のWeb面接対策|準備・マナー・注意点まとめを参照してください。
面接の形式・時間・質問の傾向は大学・学部・入試方式で異なります。準備の際は各大学の最新の募集要項と選考の説明を確認してください。
よくある質問
「最後に一言」を聞かれなかったら、自分から言うべきですか
自分から切り出す必要はありません。面接官が終了を告げたら、礼をして終えます。聞かれなかったこと自体は評価に関係しません。
補足したい点が二つあります
一つに絞ってください。二つ話すと30秒を超え、時間を読めないという印象が残ります。志望理由により近いほうを選びます。
集団面接で「一人ずつ一言」と言われたら
前の受験生と型が重ならないよう、意欲再提示型と感謝と決意型の両方を用意しておきます。他の受験生が長く話しても、自分は30秒で終えてください。
まとめ
- 「最後に一言」は30秒・約100字。補足型・意欲再提示型・感謝と決意型から選ぶ
- 逆質問とは別の質問。聞かれ方で求められているものが違う
- 補足は一点だけ。言い訳を前置きにしない
- 志望理由と同じ問い・同じ場面で締めると、面接全体が一本の線になる
- 「特にありません」で終えず、15秒の型を用意しておく
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エクシオアカデミーは、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門とする完全オンラインの塾で、全国どこからでも受講できます。最後の一言は、面接全体の設計が決まっていれば自然に定まります。自己紹介から締めまでを一本の線にする練習をしたい方は、無料受験相談を予約するからご相談ください。
この記事の監修者
エクシオアカデミー 教務部
監修責任者:代表講師 髙久大輝
総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。