国士舘大学のAO選抜|300点満点の内訳と期ごとに変わる倍率

監修:エクシオアカデミー 教務部

国士舘大学のAO選抜は、入口が非常に広い入試です。評定平均の基準はなく、出願基準の1つは「各種資格・検定を取得あるいは合格した者(資格・検定の種類、級位・段位は問わない)」。英検何級といった水準指定がありません。

一方で、期が進むほど難しくなります。2026年度はⅠ期2.0倍、Ⅱ期3.0倍、Ⅲ期3.9倍、Ⅳ期4.8倍でした。「4回あるから後で受ければよい」という考え方は通用しません。

この記事では、2027年度(令和9年度)の公式要項および公表データにもとづいて、選考の設計と対策を整理します。スポーツ・武道選抜や一般公募制推薦選抜を含む方式一覧は国士舘大学の総合型選抜・公募推薦ページにまとめてあります。

まず要項の名前を確認してください

国士舘大学の要項は「入学試験要項」ではなく、「入学者選抜要項」という名称です(令和9年度〈2027年度〉入学者選抜要項)。検索するときに見つけにくいので、この点を先にお伝えしておきます。

要項p.11の「選抜制度・区分及び『学力の3要素』の評価方法」の表で、区分が明確に分かれています。

全7学部共通の300点満点

AO選抜の設計は明快です。全7学部(政経・体育・理工・法・文・21世紀アジア・経営)で選抜内容が共通しています。

選考配点
書類審査(調査書・出願基準証明書・学修計画書)100点
小論文(600字/60分)100点
面接100点
合計300点満点

学部によって試験内容が変わらないため、対策の的を絞りやすいのがこの入試の利点です。小論文600字を60分で書き、面接に答え、学修計画書を出す。この3つに集中すればよいということになります。

Ⅰ期の日程は、出願2026年9月30日〜10月7日、試験10月24日、合格発表11月1日、入学手続完了11月15日です。Ⅱ〜Ⅳ期の日程は要項で確認してください。

出願基準が広い

次のいずれかに該当すれば出願できます。

  1. 各種資格・検定を取得あるいは合格した者(資格・検定の種類、級位・段位は問わない)
  2. 高等学校等在学期間に諸活動で実績がある者(生徒会等委員会、芸術文化、ボランティア、文化・スポーツクラブ等)
  3. 志願者の祖父母・両親・兄弟姉妹のいずれかが、学校法人国士舘が運営する学校(中学校・高校・大学・大学院・短期大学・専門学校)の卒業生または在学生である者。もしくは学校法人国士舘の専任教職員(退職者を含む)の子女
  4. [21世紀アジア学部のみ]志願者が日本国籍で外国籍の祖父母もしくは両親を持つ者、または一定の在留資格で日本に滞在している外国籍の者

評定平均の基準はありません。

特に注目したいのが3番目です。親族が国士舘の学校の卒業生・在学生であるという基準は、他大学ではあまり見られません。該当する方にとっては有力な入口になります。

そして1番目の「級位・段位は問わない」という条件により、取得している資格が何であっても出願資格を満たせます。実質的に間口は非常に広いと言えます。

学部別の募集人員

Ⅰ〜Ⅳ期の合計です。

学部・学科募集人員
政経学部 政治行政学科30名
政経学部 経済学科50名
体育学部 体育学科54名
体育学部 武道学科36名
体育学部 スポーツ医科学科65名
体育学部 こどもスポーツ教育学科25名
理工学部 理工学科50名
法学部 法律学科15名
法学部 現代ビジネス法学科20名
文学部 教育学科60名
文学部 史学地理学科 考古・日本史学30名
文学部 史学地理学科 地理・環境24名
文学部 日本文学文化学科30名
21世紀アジア学部90名
経営学部88名

期が進むほど厳しくなる

2026年度(令和8年度)の実績です(志願→受験→正規合格→第2志望→合格者計)。

志願合格者計倍率
Ⅰ期1,7989072.0倍
Ⅱ期5201653.0倍
Ⅲ期97243.9倍
Ⅳ期2044.8倍

4期の合算は志願2,435→合格者計1,100です。

この数字が示していることは明確です。募集の大半はⅠ期で決まります。Ⅰ期だけで907名が合格しており、Ⅱ期以降は165名・24名・4名と急激に絞られます。

Ⅰ期で決めるつもりで準備してください。Ⅱ期以降を保険と考えると、実際には保険になりません。

学部別の例(Ⅰ期)も公表されています。政治行政学科は募集30・志願112・正規合格66(1.7倍)、経済学科は募集50・志願185・正規合格93(2.0倍)、体育学科は募集50・志願171・正規合格66(2.6倍)でした。

倍率の読み方は総合型選抜の倍率の調べ方で解説しています。

第一志望であることが出願資格

AO選抜・スポーツ武道選抜・一般公募制推薦選抜・指定校推薦選抜のすべてに「本学を第一志望とする者」という要件が入ります。

要項に「専願」という語は使われていませんが、入学者選抜Q&Aで意味が定義されています。

Q 本学を第一志望とするとはどのような意味合いですか。
A 合格した場合、入学意志があることを意味します。

さらに「本学を第一志望とした『総合型選抜』『学校推薦型選抜』については、入学金及びその他の納入金の返還はいたしません」と明記されています。

他大学との併願可否についての明文は要項内にありません。この点は判断がつかないため、併願を検討している場合は入試課に直接確認するのが確実です。

対策の進め方

1. Ⅰ期に出願する前提で逆算する

出願は9月30日〜10月7日、試験は10月24日です。夏休みが実質的な準備期間になります。

2. 小論文600字・60分を仕上げる

配点の3分の1です。600字は短く見えますが、60分で構成を立てて書き切るには練習が要ります。主張・根拠・具体例を600字に収める型を体に入れておいてください。小論文の基本構造小論文の時間配分(60分)が土台になります。

3. 学修計画書を書く

書類審査100点の中身は、調査書・出願基準証明書・学修計画書です。入学後に何を学ぶのかを具体的に書く必要があります。学部の学びを調べたうえで、自分の関心とつなげてください。書き方の考え方は志望理由書の書き方を参考にしてください。

4. 面接100点に備える

小論文と同じ配点です。学修計画書に書いた内容が質問の起点になります。準備の基本は面接対策の基本にまとめています。

5. 理工学部志望ならフレキシブル出願制度を確認する

理工学部には出願時に学系を決めず、入学時までに決定できるフレキシブル出願制度があります。AO・スポーツ武道・一般公募制推薦・指定校のすべてで選択可能です。専門分野を決めきれていない場合に使えます。

出願前に確認してほしいこと

この記事は2027年度(令和9年度)の公式要項および公表データにもとづいていますが、募集人員・日程・出願基準は年度によって変更されます。出願前には必ず最新の入学者選抜要項でご確認ください。

特に次の3点にご注意ください。

国士舘大学は大東亜帝国のなかで最も出願基準が広い大学です。他の4校との比較は大東亜帝国の総合型選抜で整理しています。

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この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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