東海大学の総合型選抜 学科課題型|3つの課題タイプと二段階出願
監修:エクシオアカデミー 教務部
東海大学の年内入試の本体が、総合型選抜の学科課題型です。医学部医学科・看護学科を除くほぼ全学部で実施され、2026年度実績の募集合計は714名という大きな枠を持っています。
この方式で最も多い失敗は、内容の話ではありません。一次と二次で、それぞれ別にWeb出願登録が必要だという手続きの落とし穴です。一次を通過しても、二次の出願を忘れれば先へ進めません。
この記事では、2027年度の公式要項にもとづいて選考の中身と対策を整理します。適性面接型・スポーツ音楽自己推薦型・公募制学校推薦型選抜を含む方式一覧は東海大学の総合型選抜・公募推薦ページにまとめてあります。
すべて第一志望――学内の併願もできない
まず、この点を確認してから読み進めてください。
東海大学の総合型選抜は、出願資格の冒頭が「東海大学の『建学の精神』・『教育方針』を理解し、東海大学を第一志望とする者」で始まります。さらに要項には「志望選択は各学部・学科・専攻とも第一志望のみとします」と明記されています。
つまり、他大学との併願ができないだけでなく、東海大学のなかで学部・学科を併願することもできません。1つの学科に絞って出願する必要があります。
迷いがある状態で出す入試ではありません。逆に、東海大学で学びたい分野が明確に決まっているなら、この条件が併願層を遠ざけてくれます。専願と併願の考え方は総合型選抜の専願と併願の違いで整理しています。
評定は問われない
評定平均の要件はありません。英語資格の要件もありません。
評定が必要になるのは、東海大学の公募制学校推薦型選抜のほうです(学習成績概評B段階以上=評定3.5以上+学校長の推薦)。総合型選抜の学科課題型とは条件がまったく違うので、混同しないでください。
評定に自信がなくても、探究の中身で勝負できるのがこの方式です。
選考は二段階
第一次選考=書類審査
課題は次の3タイプがあります。
- 探究課題タイプ
- 探究活動報告タイプ
- 高大接続タイプ
学科によってどのタイプが課されるかが決まっています。志望学科がどのタイプかを最初に確認してください。
第二次選考=課題発表(プレゼンテーション)+面接/口述試験
一次で書いたものを、当日その場で発表し、質疑に答えます。書いて終わりではありません。
出願手続きは一次・二次で別々
繰り返しになりますが、ここが最大の注意点です。
第一次選考と第二次選考で、それぞれWeb出願登録が必要です。
一次の合格通知を受け取ったあと、改めて二次の出願手続きを行う必要があります。日程は要項で確認し、カレンダーに書き込んでおいてください。合格の連絡で安心して手続きを忘れる、というのが最ももったいない失敗です。
2026年度の実績
公式に公表されている数字です。
募集714名 → 第一次 志願1,272 → 第一次合格945 → 第二次 志願906・受験903 → 最終合格743
ここから読み取れることが2つあります。
1つ目。第一次で1,272名から945名が通過しています。一次の通過率はおよそ74%で、書類の段階で大きく絞られる入試ではありません。
2つ目。第一次合格945名に対して、第二次の志願は906名です。つまり39名が二次に進んでいません。二次出願を忘れた、あるいは他の進路に切り替えたということです。手続きの二段階構造が、実際に脱落を生んでいる可能性があります。
学科別の例も公表されています(募集/1次志願→1次合格/2次受験→最終合格)。
- 文明学科:6/8→8/8→8
- 歴史学科 日本史専攻:5/25→10/10→5
- 歴史学科 西洋史専攻:5/20→12/11→7
- 日本文学科:9/28→21/21→11
- 英語文化コミュニケーション学科:9/19→17/17→13
- 文学部計:37/107→75/74→50
学科によって倍率がかなり違います。文明学科は志願8名に対して最終合格8名でしたが、歴史学科日本史専攻は志願25名に対して最終合格5名でした。志望学科の数字を必ず確認してください。倍率の読み方は総合型選抜の倍率の調べ方で解説しています。
キャンパスが年次で変わる学部がある
出願前に確認しておくべき、もう1つの実務的な点です。東海大学はキャンパスが全国に分かれており、学年によって移動する学部があります。
- 政治経済・経営・国際・観光・情報通信:3年次(第5セメスター)以降が品川キャンパス
- 農学部:2年次以降が阿蘇くまもと臨空キャンパス
4年間同じ場所で学ぶわけではないため、通学や一人暮らしの計画に直接影響します。
なお「経営学科」が2つあります。経営学部(湘南・品川)と文理融合学部(熊本)の両方にあり、要項では略名で区別されています。取り違えないよう注意してください。
対策の進め方
1. 志望学科の課題タイプを確認する
探究課題タイプ・探究活動報告タイプ・高大接続タイプのどれかで、書くものが変わります。これが出発点です。
2. 探究の中身を1つに絞る
3タイプいずれも、高校で取り組んだ探究や関心が土台になります。扱うテーマを1つに絞り、何を問い、どう調べ、何が分かったのかを整理してください。活動報告書の書き方は活動報告書の書き方を参考にしてください。
3. 書いたものを「話せる」状態にする
二次はプレゼンテーションと口述試験です。書いた探究を、資料なしで3分説明できるところまで持っていってください。質疑では「なぜそのテーマを選んだのか」「他の方法は考えなかったのか」といった掘り下げが来ます。
プレゼンの準備はプレゼンテーション対策、面接の基本は面接対策の基本にまとめています。
4. 二次の出願手続きを予定に入れる
一次の合格発表日と、二次の出願期間をセットでカレンダーに入れてください。これだけで防げる失敗です。
出願前に確認してほしいこと
この記事は2027年度の公式要項および公表データにもとづいていますが、募集人員・日程・課題タイプの割り当ては年度によって変更されます。出願前には必ず最新の募集要項でご確認ください。
特に次の2点にご注意ください。
- 指定クラブ型・同窓会型・指定学校推薦型は要項がパスワード保護されており、内容を確認できません。対象者が限定される選抜のため、該当する可能性がある方は高校の先生か東海大学に直接確認してください
- 適性面接型は対象外の学部が多いです(文・文化社会・政治経済・経営・観光・情報通信・情報理工・海洋)。学科課題型とは実施範囲が違います
東海大学は大東亜帝国のなかで最も出願の縛りが強い大学です。他の4校との比較は大東亜帝国の総合型選抜で整理しています。
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この記事の監修者
エクシオアカデミー 教務部
監修責任者:代表講師 髙久大輝
総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。