成成明学獨國武の総合型選抜|6大学の併願可否と募集人員を比較

監修:エクシオアカデミー 教務部

成成明学獨國武は、成蹊大学・成城大学・明治学院大学・獨協大学・國學院大學・武蔵大学の6校をまとめた通称です。GMARCHの一つ下の層として語られることが多いのですが、総合型選抜という切り口で見ると、この6校は驚くほど設計思想が違います

たとえば募集人員です。國學院大學は総合型選抜だけで284名を募集していますが、成城大学は60名と若干名。同じ大学群でも、年内入試にどれだけ本気で枠を割いているかが4倍以上違うのです。併願できるかどうかも、6校で3つのタイプに分かれます。

この記事では、2027年度の各大学公式要項にもとづいて、6校を「併願できるか」「募集人員」「選考の型」で比較します。方式ごとの出願条件・日程の一覧は各大学ページにまとめてあります。

6大学の比較

大学他大学との併願募集人員選考の型
成蹊大学専願5学部で計81名書類×筆記×討論
成城大学可(要項に明記)60名+若干名学部で異なる(書類/筆記/課題図書)
明治学院大学他大学の受験は可・入学確約型13学科16区分で約250名一次書類→二次は学科別筆記+面接
獨協大学原則専願・高スコアの5グループのみ併願可自己推薦190名+Q入試10名ほか語学資格+書類+二次選考
國學院大學可(学内の複数学科併願も可)13学科・専攻で計284名一次は書類のみ/筆記あり、二次あり
武蔵大学原則可(専願は1方式のみ)4学部で計113名学部で異なる(筆記/語学/制作)

評定基準は、成蹊・國學院・武蔵が「なし」、成城・明治学院・獨協は学科によって分かれます。専願と併願の考え方そのものを整理したい方は総合型選抜の専願と併願の違いを先にお読みください。

國學院大學:284名・評定不問・併願自由

6校のなかで、総合型選抜に最も大きく枠を割いているのが國學院大學です。本体となる「公募制自己推薦(AO型)」は、全6学部13学科・専攻で募集計284名という大規模実施になっています。

しかも要項には、併願可・学内の複数学科の併願も可・評定不問という三点セットが明記されています。総合型選抜でここまで条件が開かれている大学は多くありません。

選考は二段階で、一次は学部によって書類のみの場合と筆記がある場合に分かれ、筆記がある学部は10月18日、二次は11月15日です。文学部、神道文化学部、法学部、経済学部、人間開発学部、観光まちづくり学部で実施しています。

学科ごとの課題は密着型で、その学科で何を学ぶのかを理解していないと書けない設計になっています。間口が広いぶん、準備の深さで差がつく入試だと考えてください。学部ごとの実施内容は國學院大學の総合型選抜ページで確認できます。

明治学院大学:約250名の自己推薦AO、ただし入学確約型

明治学院大学の総合型選抜は「自己推薦AO入学試験」という名称です。全7学部13学科・16区分を1冊の要項にまとめており、募集は約250名と國學院に次ぐ規模です。

ここで必ず押さえてほしいのが、第一志望・入学確約型である点です。他大学を受験すること自体は妨げられませんが、合格した場合は入学することが前提になります。「受かったら考える」という姿勢では出願できません。

選考は一次が書類、二次が11月15日に学科別の筆記(小論文・英語・数学など学科により異なる)と面接です。評定基準は学科によって「なし」から3.8まで分かれており、たとえば経済学部国際経営学科は3.5、心理学部は3.8が目安になります。

つまり明治学院は、規模は大きいが覚悟が要る入試です。方式ごとの出願条件は明治学院大学の総合型選抜ページにまとめています。

獨協大学:語学資格が入場券になる

獨協大学の総合型選抜は、自己推薦入試(4学部11学科・190名)と、外国語学部ドイツ語学科・フランス語学科を対象としたQ〔課題探究〕入試の2本立てです。

この大学で決定的に重要なのは、語学資格の一覧表(別表A・別表B)が出願の入口になっていることです。指定された資格・スコアを持っていないと、そもそも出願できません。獨協を志望するなら、まず自分の資格が別表のどこに位置するかを確認するところから始まります。

そして獨協には、6校のなかで最も珍しい仕組みがあります。原則は専願だが、高スコアのグループに該当する5つの区分のみ併願が認められるという設計です。同じ大学の同じ入試でも、持っているスコア次第で専願か併願かが変わります。

2026年度の自己推薦入試は志願484名に対して合格244名、およそ1.7倍でした。なお法学部は評定3.9以上という高い基準が設定されています。

英語資格をどこまで取ればよいか迷っている方は、総合型選抜に英検は何級必要かで大学レベル別の目安を確認してください。出願条件の詳細は獨協大学の総合型選抜ページにあります。

武蔵大学:原則併願可で、学部ごとに勝負所が違う

武蔵大学の総合型選抜は全4学部で計113名。原則として併願が可能で、専願なのは社会学部のゼミ力重視方式だけです。評定基準もありません。

面白いのは、学部によって測るものが完全に分かれている点です。

「武蔵の総合型対策」という言い方はほとんど意味をなしません。経済学部志望なら筆記の練習、社会学部志望ならポートフォリオの準備と、やることがまったく違います。学部ごとの方式は武蔵大学の総合型選抜ページで確認してください。

成城大学:併願可で、学内2学部の併願まで制度化

成城大学の総合型選抜は、全4学部を1つの要項にまとめた形で、募集は60名と若干名です。6校のなかでは最も小さい枠ですが、そのぶん設計は明快です。

要項には他学部・他大学との併願が可と明記されており、さらに法学部と社会イノベーション学部は同日試験での学内併願が制度化されています。1日で2学部を受けられる仕組みを大学側が用意しているのは珍しく、成城を第一志望にしていなくても出願しやすい構造です。

一次選考の型は学部で分かれます。書類のみの学部、筆記を課す学部、課題図書を読ませる学部があるため、志望学部が決まった段階でどの型かを確認してください。評定基準は経済学部が3.8で、それ以外は学科により「なし」から4.0まで幅があります。

学科ごとの条件は成城大学の総合型選抜ページにまとめています。

成蹊大学:評定不問・既卒可、ただし専願

成蹊大学の総合型選抜(自己推薦型)は、経済・経営・法・国際共創・理工の5学部で実施しています。文学部では実施していないので、文学部志望の方は別のルートを検討してください。募集は計81名です。

特徴は、評定基準がなく、現役・既卒の区別もないこと。過年度卒でも同じ条件で出願できる総合型選抜は、私大では決して多くありません。そのぶん選考は当日の実力勝負で、書類と筆記、討論を組み合わせて直接測る設計になっています。

ただし専願です。2026年度は志願380名に対して合格108名、およそ3.5倍で、6校のなかでは高めの水準でした。評定に自信がなくても挑戦できる一方、覚悟は求められる入試だと理解しておいてください。

学部ごとの選考内容は成蹊大学の総合型選抜ページで確認できます。

出願校をどう組むか

6校の設計を踏まえると、組み立て方は次のように整理できます。

併願を軸に複数校を押さえたい場合は、國學院・武蔵・成城の3校が中心になります。いずれも原則併願可で、國學院は学内の複数学科併願まで認めています。この3校で年内の選択肢を確保しながら、第一志望の準備を続けるという設計が可能です。

評定に自信がない場合は、成蹊・國學院・武蔵が候補です。この3校は総合型選抜に評定基準を設けていません。逆に、獨協の法学部(3.9)、明治学院の心理学部(3.8)、成城の経済学部(3.8)のように高い基準を置く学科もあるため、志望学科ごとの確認が必須です。

語学資格を持っている場合は、獨協が最も有利に働きます。別表のスコア次第で専願が併願に変わるため、資格の価値がそのまま出願戦略に直結します。

第一志望が決まっている場合は、明治学院の約250名という規模が魅力になります。入学確約型であることは制約であると同時に、迷いのある受験生を遠ざけてくれる要素でもあります。

対策の進め方

6校に共通する準備の順序は次のとおりです。

  1. 志望学部を1つ決める。6校とも学部ごとに方式・評定基準・選考内容が変わります
  2. 評定平均を計算して、出願できる学科を絞る
  3. 併願可否と試験日を並べる。11月15日に二次を置く大学が複数あるため、日程の重複が起きやすい大学群です
  4. 選考の型に合わせて練習を始める。筆記中心(武蔵経済・成蹊)、語学中心(獨協・武蔵国際教養)、書類と面接中心(國學院の一部学部)で必要な準備が違います
  5. 学科の学びと自分の関心を結びつける

評定平均の計算方法は評定平均の出し方、大学が求める人物像の読み解き方はアドミッションポリシーの調べ方と読み解き方で解説しています。自己推薦書の書き方に迷う方は自己推薦書と志望理由書の違いもあわせてお読みください。

出願前に必ず確認してほしいこと

この記事は2027年度の各大学公式要項にもとづいていますが、募集人員・日程・出願資格・評定基準は年度によって変更されます。出願前には必ず志望校の最新の募集要項でご確認ください。

特に次の2点は誤解が生じやすい部分です。

成成明学獨國武は、GMARCHとの併願先としても、第一志望としても機能する大学群です。6校をまとめて眺めるのは出願校リストをつくる段階までにして、そこから先は「学科×方式」の単位で準備を進めてください。

この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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