日本大学の総合型選抜|実施15学部——方式も倍率も学部で桁違いの巨大総合型群【2027年度】
日大の総合型は「16学部・学部ごとに別の入試」
日本大学は16学部の総合大学で、総合型選抜は学部ごとの独自要項です。2027年度の実施は法・文理・経済・商・芸術・国際関係・危機管理・スポーツ科・理工・生産工・工・松戸歯・生物資源科・薬・短期大学部(医・歯は実施なし)。専願・併願の区別を明文化しているのは法学部(専願型/併願型)だけで、方式名も選考も学部でまったく違います。2026年度の実績も、芸術629→310・生物資源362→160という大規模学部から、文理の心理15.0倍まで、学部・学科で桁違い。「日大の総合型」と一括りにせず、志望学部の要項を1つずつ確認することが対策の第一歩です。
エクシオの視点
巨大さゆえの「学部間格差」。要項単位で見れば、狙い目は必ずある
日大の総合型は、学部でまるで別の大学のように違います。経済学部は探究学習評価型(探究の成果物とプロセスを評価)と資格取得型の2本立て、生産工学部は課題型・探究型・授業型の3型×複数期、芸術学部はエントリー登録が志願の前にある二段階制。法学部だけが専願型/併願型の区別を明文化しています。まず志望学部の要項の「型」を特定しないと、対策が始まりません。
倍率の格差も学部選びの材料です。2026年度、文理の心理は45→3の15.0倍・社会9.0倍と難関私大並みの狭き門だった一方、理工286→251・工69→60・国際関係143→139はほぼ全入に近い水準。同じ「日大の総合型」でも、入り口の広さは15倍違います。学部名のイメージではなく、直近の入学試験状況(公式公開)を見てから出願先を決めるべき大学です。
併願ルール
- ✕ 専願・併願は学部による(明文化は法学部のみ) — 法学部は専願型(法律学科法曹コースを除く)と併願型(法曹コースと第二部を除く)を区別しています。他学部は要項で個別に確認してください。
- ✕ 実施しない学部・学科がある — 医学部・歯学部は総合型選抜を実施しません。文理学部の実施学科は年度で変わり(2027年度ガイドでは哲・史・国文・心理を除くと記載)、生物資源科学部は10学科限定です。
- ◯ 英語資格を使える学部が複数ある — 公式入試ガイドに「複数学部で英語の資格・検定試験を利用できる」と記載されています。詳細は学部要項で確認してください。
「総合型選抜は、学力だけではなく、志望する学部・学科でその専門分野を学びたいという強い意欲や適性などが重視される選抜です」(日本大学 入試ガイド・総合型選抜)
学部の型は4系統。探究型・資格型・実技型・学力型
- タイプ 1:探究・提案型 — 経済(探究学習評価型=探究の成果物とプロセスを評価)・生産工(探究型)・危機管理(プレゼン+口頭試問)。高校の探究活動がそのまま武器になる。
- タイプ 2:資格・実績型 — 経済(資格取得型)など。2026年度の資格取得型は123→75(1.6倍)と探究型より通りやすかった。
- タイプ 3:実技・作品型/学科別型 — 芸術8学科(実技・作品・エントリー二段階制)と、文理の学科別(小論文・面接・講義理解型など)。法学部CL方式は小論文+プレゼンで専願型・併願型を選べる。
学部ごとに時間軸が違う。9月出願が中心
| 種別 | 時期 | 内容・対象 | 逆算の目安 |
|---|---|---|---|
| 出願 | 2026年9月上旬〜 | 多くの学部の出願(危機管理は例年9月上旬。芸術はエントリー登録が先行) | 学部別要項の公開は夏。志望学部の実施有無・除外学科をまず確認 |
| 試験 | 10月〜11月 | 学部別の選考(小論文・面接・プレゼン・実技など) | 学部で日程がばらばら。併願校と重ならないか要項ベースで確認 |
| 発表 | 11月〜12月 | 合格発表・入学手続(学部別) | 不合格の場合の一般選抜(N全学統一方式等)への切替も設計しておく |
学部別の方式ガイド
日本大学 法学部|総合型選抜「CL方式」(法学部専願型/他大学併願型)
注意:2026年度実績(受験→合格):法学部計95→34。学科別=法律25→6(4.2倍)・政治経済22→8・新聞14→5・経営法19→11・公共政策15→4
- 評定基準:最新の募集要項で確認
- 英語資格:最新の募集要項で確認
- 募集人員:学部・年度で異なる
- 出願:年度で変動
- 選考:第1次=出願書類/第2次=小論文・プレゼンテーション
- 評価の核:小論文とプレゼンテーションによる評価。
日本大学 経済学部|総合型選抜
注意:2026年度実績(受験→合格):探究学習評価型105→50(2.1倍)・資格取得型123→75(1.6倍)=学部計228→125
- 評定基準:最新の募集要項で確認
- 英語資格:最新の募集要項で確認
- 募集人員:学部・年度で異なる
- 出願:年度で変動
- 選考:第1次=志望・学習計画書審査+探究活動概要説明書審査/第2次=要項で確認
- 評価の核:探究の成果物とその制作プロセスを評価。
日本大学 危機管理学部|総合型選抜
注意:2026年度実績(受験→合格):152→73(2.1倍)
- 評定基準:最新の募集要項で確認
- 英語資格:最新の募集要項で確認
- 募集人員:学部・年度で異なる
- 出願:出願は例年9月上旬(年度で変動)
- 選考:第1次=書類審査/第2次=プレゼンテーション・口頭試問/面接
- 評価の核:書類とプレゼンテーション・口頭試問による評価。
日本大学 文理学部(実施学科は年度で変動)|総合型選抜
注意:2026年度実績(受験→合格):計467→140。心理45→3(15.0倍)・社会27→3・教育14→2・体育1期81→16の一方、物理2→2・情報科学9→5など
注意:2027年度ガイドでは哲・史・国文・心理の4学科を除くと記載(2026年度は実施実績あり=実施学科が年度で変わる)
- 評定基準:評定基準は学科により異なる(学科別要項で確認)
- 英語資格:英語資格の要否は学科により異なる
- 募集人員:2026年度は計107名(体育25・国文8・中国語中国文化9など学科別)
- 出願:出願は例年9月〜(学科別要項で確認)
- 選考:第1次=書類審査(学科別)/第2次=学科別(小論文・面接・プレゼン・講義理解型など。学科数が多く学科単位で確認必須)
- 評価の核:18学科前後を擁する文理学部は学科ごとに選考も倍率も別物。2026年度は計467→140(受験→合格)で、心理45→3(15.0倍)・社会27→3(9.0倍)・教育14→2(7.0倍)の狭き門から、物理2→2・ドイツ文28→19の広き門まで極端に分かれた。実施学科自体が年度で変わる点にも注意(2027年度ガイドでは哲・史・国文・心理を除くと記載)。
エクシオの視点:同じ文理学部でも心理15倍・物理1倍という極端な差。学科名ではなく直近倍率と選考内容から入り口を選ぶのが日大文理の鉄則です。志望学科が2027年度に実施されるかの確認が最初の一歩。
日本大学 芸術学部(写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザイン)|総合型選抜
注意:2026年度実績:エントリー1,183→志願634・受験629→合格310。学科別(受験→合格):映画134→50(2.7倍)・放送59→23(2.6倍)・写真75→52(1.4倍)・音楽68→42(1.6倍)
- 評定基準:評定基準は学科により異なる(学科別要項で確認)
- 英語資格:英語資格の要否は学科により異なる
- 募集人員:計283名(写真50・映画40・音楽42・演劇42・文芸36・美術30・デザイン23・放送20)
- 出願:エントリー登録→志願の二段階(時期は学部要項で確認)
- 選考:第1次=エントリー登録→志願(二段階。2026年度はエントリー1,183人→志願634人)+書類/第2次=学科別(実技・小論文・面接・口頭試問など)
- 評価の核:日藝の名で知られる8学科(写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザイン)の総合型。募集283名は日大最大で、2026年度は受験629→合格310(約2.0倍)。エントリー登録が志願の前にある二段階制で、エントリーから志願までの間に約半数が絞られている。
エクシオの視点:「日藝」の総合型はエントリー段階の課題・準備で約半数がふるいにかかります。エントリー開始前にポートフォリオ・作品・実技の仕込みを終えているかが実質の合否線です。
2026年度の試験結果
| 学部・方式 | 志願 | 第1次合格 | 最終合格 |
|---|---|---|---|
| 芸術学部(8学科計) | 629 | ― | 310 |
| 文理学部(各学科計) | 467 | ― | 140 |
| 生物資源科学部 | 362 | ― | 160 |
| 生産工学部(3期計) | 355 | ― | 229 |
| 理工学部 | 286 | ― | 251 |
| スポーツ科学部 | 244 | ― | 103 |
| 商学部 | 232 | ― | 103 |
| 経済学部(2型計) | 228 | ― | 125 |
| 危機管理学部 | 152 | ― | 73 |
| 国際関係学部 | 143 | ― | 139 |
| 法学部 | 95 | ― | 34 |
| 工学部 | 69 | ― | 60 |
| 松戸歯学部 | 19 | ― | 17 |
| 総計 | 3,281 | ― | 1744 |
公式「入学試験状況(総合型選抜等)」掲載値(受験者→合格者)。合計は掲載13学部の合算。医学部の地域枠選抜は総合型とは別制度。学科差が極端で、心理45→3(15.0倍)・社会27→3(9.0倍)の一方、理工・生産工は1.0〜1.5倍前後の学科が多い
よくある質問
日本大学の総合型選抜は専願ですか。併願できますか。
学部によります。明文で区別しているのは法学部だけで、専願型(法律学科法曹コースを除く)と併願型(法曹コースと第二部を除く)があります。他学部は要項で個別に確認してください。「日大は専願」「日大は併願可」のどちらの一般化も誤りです。
どの学部で実施していますか。
2027年度は法・文理・経済・商・芸術・国際関係・危機管理・スポーツ科・理工・生産工・工・松戸歯・生物資源科・薬・短期大学部で実施予定です。医学部・歯学部は実施しません。文理学部は実施学科が年度で変わるため、志望学科の最新要項で確認してください。
倍率はどのくらいですか。
学部・学科で極端に違います。2026年度(受験→合格)は、文理の心理45→3(15.0倍)・社会27→3(9.0倍)が最難関級だった一方、理工286→251・工69→60・国際関係143→139はほぼ全入に近い水準でした。公式の「入学試験状況」で志望学科の数字を必ず確認してください。
経済学部の2つの型は何が違いますか。
探究学習評価型は志望・学習計画書と探究活動概要説明書(探究の成果物と制作プロセス)で評価する型、資格取得型は資格で出願する型です。2026年度は探究型105→50(2.1倍)・資格型123→75(1.6倍)でした。
芸術学部(日藝)の総合型はどんな仕組みですか。
エントリー登録→志願の二段階制です。2026年度はエントリー1,183人→志願634人と、エントリー段階で約半数に絞られています。8学科(写真・映画・美術・音楽・文芸・演劇・放送・デザイン)で実技・作品・面接等の選考があり、受験629→合格310(約2.0倍)でした。
掲載情報の出典と最終確認日
- 日本大学 入試ガイド「総合型選抜」(2027年度の実施学部・除外学科・法学部の専願型/併願型)
- 日本大学「入学試験状況(総合型選抜等)」(2026年度・学部学科別の志願/受験/合格・競争率)
- 日本大学 各学部の総合型選抜要項(法CL方式・経済・危機管理は個別確認済み)
いずれも2026-08-26確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。
日本大学を検討するなら、あわせて見ておきたい大学
日東駒専の他の大学です。併願できるか・評定が要るか・規模がどれくらいかは大学ごとに大きく違うので、出願先を決める前に並べて確認してください。
- 東洋大学の総合型選抜・学校推薦型選抜(掲載4方式・方式による) — 専願系+併願可の基礎学力テスト型。10月専願→11月再挑戦の公式ルートあり
- 駒澤大学の総合型選抜(掲載2方式・専願) — 専願・二択。評定×小論文の総合評価型か、資格×面接の特性評価型か
- 専修大学の総合型選抜(掲載4方式・確約型) — 確約型・4学部限定。3方式×3型の入口選択が戦略の中心