帝京大学の総合型選抜・公募推薦|Ⅰ期とⅡ期は2日受験して高得点を採用——合格最低点まで公開【2027年度】

帝京の総合型は「併願可・評定不問・全国12会場」

帝京大学の総合型選抜は、年内入試としてはかなり開かれた設計です。要項に「本学の学校推薦型選抜(指定校制/医学部公募制)を除くすべての入学試験、および他大学との併願が可能です」「学習成績の状況は出願基準として設けていません」と明記されています。Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回があり、Ⅰ期とⅡ期は試験日自由選択制で2日受験して高得点を採用できます。会場は板橋・八王子・宇都宮のほか博多・大牟田・水戸・高崎・新潟・甲府・長野・静岡・大阪の全国12会場。さらに合格者の最高点・最低点まで公開されています。

エクシオの視点

「何点取れば通るか」が数字で見える、めずらしい大学

帝京大学は入試結果で合格者の最高点と最低点まで公開しています。2026年度の総合型選抜を見ると、経済学部経済学科は配点200点で合格最低点114点(志願1,083→合格407・2.6倍)、文学部心理学科は同じ配点200点で最低135点(志願550→合格142・3.8倍)。同じ配点でも学科によって20点前後の差があり、目標設定がぶれません。ただし配点は学部により200点・300点・600点と異なるので、点数を比べるときは必ず配点とセットで見てください。

選考の中心は基礎能力適性検査で、学部によって選べる方式が違います。経済・法・文・教育は課題作文方式/1科目方式/2科目方式から1つを選択、外国語学部と経済学部国際経済学科は英語必須で1科目か2科目、薬学部は3科目、理工学部と医療技術学部の一部は2科目。つまり「作文で勝負するか、学科試験で勝負するか」を自分で選べる学部があります。加えて注目したいのが奨学特待生選抜で、要項に「奨学特待生として入学が認められなかった者でも、総合型選抜合格者と同等もしくはそれ以上の学力を有すると認められた場合は総合型選抜合格者として入学が許可されます」と明記されています。上位を狙って落ちても総合型の合格が残る設計です。

併願ルール

  • ◯ 他大学と併願できる — 「本学の学校推薦型選抜(指定校制/医学部公募制)を除くすべての入学試験、および他大学との併願が可能です」と要項に明記されています。
  • ◯ 評定平均の基準がない — 「学習成績の状況は出願基準として設けていません」と要項に明記。評定に自信がなくても出願できます。
  • ✕ 指定校制・医学部公募制とだけは併願できない — この2つが唯一の例外です。指定校推薦を検討している場合は先に確認してください。

「本学の学校推薦型選抜(指定校制/医学部公募制)を除くすべての入学試験、および他大学との併願が可能です。」「学習成績の状況は出願基準として設けていません。」(入学試験要項2027)

基礎能力適性検査の方式を、学部ごとに選ぶ

  • タイプ 1:課題作文方式/1科目方式/2科目方式から選択 — 経済学部(経済・地域経済・経営・観光経営)、法学部、文学部、教育学部。3方式から1つを選んで受験する。
  • タイプ 2:1科目方式/2科目方式から選択(英語必須) — 経済学部 国際経済学科、外国語学部。英語が必須科目になる。
  • タイプ 3:3科目方式・2科目方式(固定) — 薬学部は3科目方式。理工学部と医療技術学部(看護・診療放射線・臨床検査・スポーツ医療〔救急救命士コース〕)は2科目方式。医療技術学部の視能矯正・スポーツ医療〔健康スポーツコース〕・柔道整復と福岡医療技術学部は1科目・2科目から選択。
  • タイプ 4:医学部医学科(方式区分なし) — 活動報告書+調査書等+論述課題+グループディスカッション+面接。二次選考は大学入学共通テスト。2026年度は志願300→合格18(16.6倍)。

Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回。Ⅲ期は年内に完結

種別時期内容・対象逆算の目安
出願Ⅰ期総合型選抜Ⅰ期の出願・選考(試験場自由選択制・全国12会場)2日受験して高得点を採用できる。基礎能力適性検査の方式を先に決める
出願Ⅱ期総合型選抜Ⅱ期の出願・選考(Ⅰ期と同じく2日受験可)Ⅰ期の手応えを踏まえて方式を変えることもできる
試験12月13日総合型選抜Ⅲ期の選考年内で完結する最後の枠
発表12月17日総合型選抜Ⅲ期の合格発表年内に結果が出るため、一般選抜への切り替え判断がしやすい

学部別の方式ガイド

帝京大学 薬・経済・法・文・外国語・教育・理工・医療技術・福岡医療技術の各学部|総合型選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)

注意:第二志望制度・帝京大学短期大学第二志望制度がある

注意:入学手続時納入金の分納制度がある

注意:奨学特待生選抜で不合格でも、総合型選抜合格者と同等以上と認められれば総合型選抜合格者として入学が許可される

  • 評定基準:数値基準なし(「学習成績の状況は出願基準として設けていません」(要項))
  • 英語資格:英語資格は必須ではない。英語外部試験利用制度がある(経済学部のみ簿記外部試験利用制度もある。優遇資格による5点加点の制度もある)
  • 募集人員:学部・学科ごとに設定。2026年度実績では経済学科208名・文学部741名(学部計)など。2027年度の募集人員は要項で確認する
  • 出願:Ⅰ期・Ⅱ期とも試験日自由選択制で2日受験可・高得点採用。日程は要項で確認する
  • 選考:第1次=出願書類(志望理由・調査書)。試験場自由選択制で、Ⅰ期は板橋・八王子・宇都宮・博多・大牟田・水戸・高崎・新潟・甲府・長野・静岡・大阪の全国12会場/第2次=基礎能力適性検査+面接。学部により方式を選択(課題作文方式/1科目方式/2科目方式、外国語学部と国際経済学科は英語必須、薬学部は3科目方式、理工学部などは2科目方式)
  • 評価の核:「志望理由」「調査書」「面接」「基礎能力適性検査」で総合判定する。併願可・評定基準なしに加え、Ⅰ期とⅡ期は試験日自由選択制で2日受験でき、高得点が採用される。合格者の最高点・最低点が公開されているため、必要点から逆算できる。

エクシオの視点:併願可・評定不問・全国12会場・2日受験と、条件が揃っています。合格最低点が公開されているので、志望学科の必要点から逆算して方式(課題作文か学科試験か)を選ぶのが定石です。

対策記事:帝京大学の総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期|2日受験と合格最低点からの逆算

帝京大学 薬・経済・法・文・外国語・教育・理工・医療技術・福岡医療技術の各学部|総合型選抜(Ⅲ期)

注意:Ⅲ期は試験日自由選択制ではない(Ⅰ期・Ⅱ期のみ2日受験可)

  • 評定基準:数値基準なし(「学習成績の状況は出願基準として設けていません」(要項))
  • 英語資格:英語資格は必須ではない。英語外部試験利用制度がある(経済学部のみ簿記外部試験利用制度もある)
  • 募集人員:学部・学科ごとに設定。要項で確認する
  • 出願:選考2026年12月13日・合格発表12月17日
  • 選考:第1次=出願書類(志望理由・調査書)/第2次=基礎能力適性検査+面接(2026年12月13日選考)
  • 評価の核:年内で完結する最後の枠。12月13日選考・12月17日発表で、一般選抜への切り替え判断がしやすい日程になっている。併願可・評定基準なしはⅠ期・Ⅱ期と同じ。

エクシオの視点:年内最後の枠で、12月17日に結果が出ます。ここで押さえておくと、一般選抜の出願設計を落ち着いて組めます。

帝京大学 医学部 医学科(板橋キャンパス)|総合型選抜(医学部医学科)

注意:試験会場は板橋キャンパスのみ

注意:医学部の入学定員120名には2026年度までを期限とする臨時定員10名が含まれ、2027年度の取り扱いは確定していないと要項に明記されている

  • 評定基準:数値基準なし(「学習成績の状況は出願基準として設けていません」(要項))
  • 英語資格:数値基準なし(英語資格の要件はない)
  • 募集人員:10名
  • 出願:日程は要項で確認する
  • 選考:第1次=一次選考=活動報告書+調査書等+論述課題+グループディスカッション+面接(板橋キャンパスのみ)/第2次=二次選考=大学入学共通テスト
  • 評価の核:医学部のみ方式区分がなく、論述課題とグループディスカッション、面接で一次を行い、二次は大学入学共通テストで判定する。2026年度は募集10に対し志願300・合格18(16.6倍)で、配点600点・合格最低点431点。

エクシオの視点:一次でグループディスカッションと論述課題、二次で共通テストという構成です。総合型でありながら学力も問われるので、共通テスト対策と並行して進める前提で設計します。

帝京大学 医・薬・経済・法・文・外国語・教育・理工・医療技術・福岡医療技術の各学部|学校推薦型選抜(公募制)Ⅰ期

注意:指定校制はⅠ期・Ⅱ期に実施される(別枠)

注意:全商協会大学特別推薦枠・ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠もある

  • 評定基準:要項で確認する
  • 英語資格:数値基準なし(英語資格の要件はない(外国語学部のみ基礎能力適性検査の科目が英語必須))
  • 募集人員:学部・学科ごとに設定(2026年度実績では医学科15名・薬学科30名・経済学科66名)。2027年度の募集人員は要項で確認する
  • 出願:Ⅰ期のみ実施。日程は要項で確認する
  • 選考:第1次=出願書類(書類審査)/第2次=基礎能力適性検査(1科目方式のみ。英語・国語・数学・課題作文から試験当日に1科目選択。外国語学部は英語必須)+面接
  • 評価の核:「面接」「基礎能力適性検査」「書類審査」で総合判定する。総合型選抜と違い方式は1科目方式のみで、当日に科目を選べる。薬・経済・法・文・外国語・教育・理工・医療技術・福岡医療技術学部はⅠ期のみ実施、医学部も公募制を実施する。

エクシオの視点:試験当日に英語・国語・数学・課題作文から1科目を選べます。得意科目で勝負できるぶん、総合型と組み合わせて受験機会を増やす使い方ができます。

2026年度の試験結果

学部・方式志願第1次合格最終合格
経済学部 経済学科1083407
文学部 心理学科550142
薬学部 薬学科545214
外国語学部 外国語学科(英語コース)407168
文学部 社会学科340151
医学部 医学科30018
文学部 史学科235103
経済学部 国際経済学科193122
総計3,6531325

公式「2026年度入試結果」(2026年3月31日現在)より志願→合格。合格最低点も公開されており、配点200点の学科では経済114点・社会110点・史学115点・国際経済104点・英語コース125点に対し、心理学科は135点と高い。医学科は配点600点で最低431点(16.6倍)。上記8学科の合算は志願3,653→合格1,325。

よくある質問

帝京大学の総合型選抜は併願できますか。

できます。要項に「本学の学校推薦型選抜(指定校制/医学部公募制)を除くすべての入学試験、および他大学との併願が可能です」と明記されています。併願できないのは指定校制と医学部の公募制だけです。

評定平均はどのくらい必要ですか。

基準はありません。要項に「学習成績の状況は出願基準として設けていません」と明記されています。ただし調査書は「志望理由」「面接」「基礎能力適性検査」と併せて総合的な判定材料になります。

基礎能力適性検査とはどんな試験ですか。

総合型選抜の中心となる試験で、学部によって選べる方式が異なります。経済・法・文・教育は課題作文方式/1科目方式/2科目方式から1つを選択、外国語学部と経済学部国際経済学科は英語必須で1科目か2科目、薬学部は3科目方式、理工学部などは2科目方式です。医学部のみ方式区分がなく、論述課題とグループディスカッション、面接で選考します。

何回受けられますか。

Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回あります。さらにⅠ期とⅡ期は試験日自由選択制で、それぞれ2日受験して高得点を採用してもらえます。Ⅲ期は12月13日選考・12月17日発表で年内に完結します。

地方に住んでいますが受験できますか。

試験場自由選択制で、Ⅰ期は板橋・八王子・宇都宮・博多・大牟田・水戸・高崎・新潟・甲府・長野・静岡・大阪の全国12会場で実施されます(経済・法・文・外国語・教育・理工)。医学部は板橋のみです。

奨学特待生選抜とは何ですか。

経済・法・文・外国語・教育・理工・福岡医療技術の7学部で実施され、奨学特待生は100名です。要項に「奨学特待生として入学が認められなかった者でも、総合型選抜合格者と同等もしくはそれ以上の学力を有すると認められた場合は総合型選抜合格者として入学が許可されます」と明記されており、上位を狙って届かなくても総合型選抜の合格が残る設計になっています。

掲載情報の出典と最終確認日

  • 帝京大学「入学試験要項2027(総合型選抜・学校推薦型選抜・広域多摩地域密着型奨学選抜・奨学特待生選抜)」98ページ
  • 帝京大学「2027 帝京大学 総合型選抜ガイド」リーフレット
  • 帝京大学「2026年度入試結果」(2026年3月31日現在)/「2025年度入試結果」
  • 帝京大学 入試情報トップ/要項・出願書類ダウンロードページ

いずれも2026-08-29確認。募集人員・出願資格・日程は年度で変わります。出願の際は必ず大学公式の最新の募集要項をご確認ください。

帝京大学を検討するなら、あわせて見ておきたい大学

大東亜帝国の他の大学です。併願できるか・評定が要るか・規模がどれくらいかは大学ごとに大きく違うので、出願先を決める前に並べて確認してください。