実践女子大学の基礎学力試験方式【併願】|合格最低点から逆算する

監修:エクシオアカデミー 教務部

実践女子大学の総合型選抜は原則専願で、出願後の辞退もできません。そのなかで唯一、他大学と併願できるのが基礎学力試験方式【併願】です。

そしてこの方式には、受験生にとって非常にありがたい特徴があります。学科別の合格最低点と、基礎学力試験の科目平均点まで公表されているのです。「何点取れば通るか」が分かっている入試は、そう多くありません。

この記事では、2027年度の公式要項にもとづいて出願条件と選考、そして得点から逆算する対策を整理します。他の方式(総合評価方式・探究学習プレゼンテーション方式・高校時代活動アピール方式・基礎学力試験方式【専願】)を含む一覧は実践女子大学の総合型選抜ページにまとめてあります。

日程と募集

対象は全学部・全学科・全専攻です。Ⅰ期とⅡ期で実施され、Ⅲ期では実施されません。

試験日合格発表
Ⅰ期2026年10月11日11月2日
Ⅱ期12月13日

募集人員は総合型選抜全体でⅠ期142名・Ⅱ期62名・Ⅲ期15名で、方式別の内訳は示されていません

なおこの方式だけ、入学金を11月9日、入学金以外の学費等を2027年2月15日に分けて納入できます。併願で使ううえで、これは大きな利点です。他大学の結果を見てから学費の判断ができます。

出願条件はシンプル

提出する書類は、志願票・調査書・自己推薦文(本学所定様式・400字以内)です。400字と短いため、書きすぎるより論点を絞るほうが向いています。

併願の範囲には制限がある

要項のQ&Aに「『総合型選抜 基礎学力試験方式(併願)』『学校推薦型選抜(公募併願)』は、他大学との併願が可能です」と明記されています。

ただし制限があります。

つまり「他大学とは併願できるが、学内では1つに絞る」という設計です。志望学科は1つに決めて出願する必要があります。

専願と併願の考え方は総合型選抜の専願と併願の違いで整理しています。

試験は国語と英語のマークシート、1時間

試験内容は明快です。

高2までの範囲で、古文・漢文が出ないというのは、対策の的が絞りやすいということです。現代文と英語の基礎に集中できます。

なお、Ⅱ期の国文学科には【国文学科独自型】があり、古文または漢文を選択して解答します。この場合は辞典1冊の持ち込みが可能です。

合格最低点が公表されている

これがこの方式の最大の特徴です。2026年度Ⅰ期の学科別合格最低点が公表されています。

学科・専攻合格最低点
国文学科65点
幼児保育専攻67点
生活心理専攻68点
国際学科71点
環境デザイン75点
健康栄養75点
英文学科76点
美学美術史学科76点
食デザイン81点
管理栄養86点
人間社会学部90点

さらに、基礎学力試験の科目平均点も公表されています。

この2つを並べると、対策の設計が具体的になります。

たとえば国文学科の合格最低点65点に対して、平均点は63.65点。つまり平均を少し超えれば届く水準です。一方で人間社会学部は90点で、平均より26点以上高い得点が必要になります。

同じ試験を受けても、志望学科によって必要な水準がまったく違うということです。ここを知らずに漠然と対策すると、狙いがぶれます。

倍率や得点データの読み方は総合型選抜の倍率の調べ方もあわせてご覧ください。

対策の進め方

1. 志望学科の必要点を確認する

まずここからです。65点でよいのか90点が要るのかで、必要な準備量が変わります。

2. 平均点との差を計算する

科目平均は国語31.50点・英語32.15点(Ⅰ期)です。自分の得意科目でどこまで上積みできるかを考えてください。国語が得意なら国語で40点を狙い、英語は平均を確保する、という組み立てが可能です。

3. 高2までの範囲を固める(古文・漢文は除く)

範囲が限定されているのは大きな利点です。現代文の読解と英語の基礎文法・語彙に集中してください。一般選抜の勉強がそのまま生きるため、両立もしやすくなります。両立の考え方は総合型選抜と一般選抜の両立にまとめています。

4. 自己推薦文400字を仕上げる

短いぶん、無駄な文を1つも置けません。なぜこの学科で学びたいのかを1点に絞って書くのが基本です。書き方は志望理由書の書き方を参考にしてください。

出願前に確認してほしいこと

この記事は2027年度の公式要項および公表データにもとづいていますが、合格最低点は年度・受験者層によって変動します。過去の数字はあくまで目安として扱ってください。募集人員・日程・出題範囲も年度によって変更されます。出願前には必ず最新の募集要項でご確認ください。

特に次の2点にご注意ください。

実践女子大学は総合型選抜で合格最低点まで公開している数少ない大学です。他の女子大との比較は女子大の総合型選抜・推薦入試で整理しています。

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この記事の監修者

エクシオアカデミー 教務部

監修責任者:代表講師 髙久大輝

総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を担当する教務部が、公開前に内容を確認したうえで掲載しています。年度で変わる入試情報は断定を避け、必ず大学公式の募集要項の確認をご案内しています。

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